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1年生対決の男子シングルス決勝は小林雅哉(早大)がV [インカレテニス]

THE TENNIS DAILY 8/21(日) 8:00配信

「平成28年度 全日本学生テニス選手権大会(男子84回/女子60回)」(岐阜県・岐阜メモリアルセンター/本戦8月14~20日/ハードコート)の本戦7日目/最終日、20日は男女シングルス決勝、男女ダブルス決勝が行われ、1年生対決となった男子シングルス決勝は第10シードの小林雅哉(早稲田大)が予選から勝ち上がった望月勇希(中央大)を7-6(1) 4-6 6-3のスコアで退け、優勝を飾った。

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 意地と気迫がぶつかり合った1年生同士のファイナル。望月と小林の「カモン!」の声が交互に聞こえてくる。一進一退の攻防。第1セットは望月が先にブレークに成功するが、すかさず小林がブレークバック。5-5からもお互いがサービスキープを許さず、タイブレークに突入した。

 炎天下の消耗戦。どちらものどから手が出るほどタイブレークがほしかったはずだ。ポイント7-1でものにしたのは小林。望月は武器のフォアハンドを軸に攻め立てたが、ミスが続いた。小林のディフェンスを崩しきれず、第1セットは小林が先取した。

 第2セットは望月が3-0とリードを広げる。すでに軽い熱中症に襲われ、意識は朦朧としていた。ストレートで決着をつけたい小林が3-3に追いつく。だが、またも望月が5-3と引き離し、5-4からの第10ゲームを6度のデュースの末に奪って、優勝の望みをファイナルセットへとつないだ。

 手に汗握る戦い。だが、2人の体力は限界に達していた。最終セットは序盤で両者がメディカルタイムアウトを要求。望月が最後の気力を振り絞って3-1とするが、小林はあきらめない。両足のケイレンに襲われながらも「こんなところで、つってなんかいられない」と逆襲に成功。3-3に追いつくと、そのまま6-3で決着をつけた。

「しっかりと深く打つことだけを考えて戦った」と小林。ラリー戦に持ち込めば自信はあった。望月にエースを決められる場面も少なくなかったが、試合を通じて高いディフェンス力が光った。優勝が決まった瞬間は「涙が込み上げてきた」。1年生の優勝は1997年の權伍喜(近畿大)以来、19年ぶりの快挙。次は早稲田大の土橋登志久監督の持つ大記録、「4連覇を目指します」と笑顔で語った。

 3時間19分の末に敗れた望月は「悔いが残ります。最後までやりきりたかった」と静かに語った。意識が朦朧とする中、最終セット3-1まで戦い抜いたが、そこから「足が止まり、動けなくなった」。ラリーを嫌い、ドロップショットを多用するも流れを引き寄せることはできなかった。

 それでも予選からの決勝進出は見事だった。打ってよし、守ってよしと、ポテンシャルの高さを存分に見せつけた。最後は体力負けに終わったが、大会を通じて新たな課題も見つかり、小林とはまた熱い戦いを見せてくれそうだ。惜敗だったと声をかけると、「いや、完敗です。向こうのほうが(実力は)上でした。強かった」という言葉が潔かった。

 第1シードの小堀良太/坂井勇仁(早稲田大4年/2年)と第8シードの逸崎凱人/畠山成冴(慶應義塾大学2年/2年)の男子ダブルス決勝は、逸崎/畠山の慶応2年ペアが6-1 7-6(3)で優勝を飾った。試合後の2人は興奮気味で「実感がない。ふわふわしている」と口をそろえた。

(テニスマガジン/編集部◎牧野 正)

最終更新:8/21(日) 8:00

THE TENNIS DAILY

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