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国道にも存在する格差、その「待遇」はどれくらい違う?

乗りものニュース 8月21日(日)18時3分配信

かつての「一級」「二級」が源流に

 国道1号から507号まで日本には多くの国道がありますが、国道にも“ランク”があることはあまり知られていないかもしれません。

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 現行道路法で一般国道はひとくくりにされていますが、1952(昭和27)年に法改正された際に「一級国道」と「二級国道」が区別され、一級国道に1桁もしくは2桁の番号が、二級国道には3桁の番号が付与されました。

 その後1964(昭和39)年の改正でこの区別は消滅しますが、1952(昭和27)年からこの時期までに付与された番号は原則、現在も使用されています。

 一級国道と二級国道の区別はなくなりましたが、当時の建設省(現、国土交通省)は新たに「直轄国道」と「補助国道」という区別を設定。一級国道などを引き継いだ直轄国道における国の負担割合は、新設と改築が3分の2、維持と修繕が100%なのに対し、補助国道では新設と改築が2分の1、修繕が2分の1以内、維持が0%と大きな開きがあります。

 こうした“待遇差”があることから、岩手県宮古市では自治体と地元団体が連携し同市から秋田市までを「全線国道46号にする」運動を展開。宮古市と盛岡市を結ぶ国道106号(補助国道)が、盛岡と秋田を結ぶ46号(直轄国道)に編入されれば、修繕回数が増えて走りやすくなり、観光客増などの効果が見込めるためだそうです。

 国土交通省 東北地方整備局によると、宮古市のように補助国道の直轄国道編入を目指す運動は珍しいそう。ただし都道府県や市町村が補助国道の一部区間について、直轄国道への“昇格”を訴えるケースはあるといいます。

青山陽市郎(乗りものニュース編集部)

最終更新:8月22日(月)12時19分

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