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1本2万円、ワインのような高級緑茶 入間の卸業者、受注生産で販売

埼玉新聞 8/21(日) 10:30配信

 抹茶色という予想に反し、注がれた緑茶は冷えた白ワインのように透き通っていた。ワインボトルに入った1本2万円の高級緑茶。販売するのは埼玉県入間市小谷田の茶類卸業「丸山園茶店」の花巻達彦社長(46)だ。アルコールを苦手とする人が、パーティなどでお酒代わりに飲むという緑茶の新しい楽しみ方を提案。「最高グレードのお茶を楽しんで」と話している。

 花巻社長がワインボトル入りの緑茶を開発しようと思ったのは近年のインバウンド(訪日外国人)ブームがきっかけ。土産用の緑茶パックなどが飛ぶように売れたため、「海外に向けて特別なお茶を作りたい」と思い立った。花巻社長は、現代は日本茶が世界各国から求められている時代だと確信。「南米の金持ちが急須を使うわけもなく、紅茶のように熱湯でお茶を入れるだろう。世界のどこでもおいしい緑茶のある空間を楽しめればいいなと思った」

 同店が販売するワインボトル入り高級緑茶は2種類。「川根LeCiel(フランス語で天空という意味)」(720ミリリットル、税抜2万円)は、お茶の産地・静岡県川根本町の標高600メートルの山間傾斜地にある「つちや農園」で栽培された茶葉を使用。昼夜の寒暖差が激しい環境で育った茶葉はうまみが豊富だという。花巻社長が「おそらく日本一」と絶賛する茶葉を数時間かけてゆっくりと低温抽出し、「急須で飲むのよりおいしい」お茶に仕立てた。

 もう一つの「本山La香茶」(720ミリリットル、税抜2万円)は、香りが特徴の緑茶。フレーバーをつけるのでなく、茶葉の酵素を使って発酵させる珍しい製法により香り成分を数倍にも高めた「山梨商店」(静岡市)の茶葉を使用。「川根~」より少し茶色みがかった緑茶はグラスに注ぐとジャスミンのような芳香が立ち上がる。

 2014年から開発に着手、抽出方法などを試行錯誤し、約1年半かけて完成した。日本の優れた商品やサービスを認定する「2016年度おもてなしセレクション」(広告代理店などが主催)を受賞し、注目を集めている。

 ワインボトル入り緑茶は、注文を受けてから作るオーダーメード制で、賞味期限は1カ月。冷蔵庫で保存し、デカンタに移してから飲むことを勧める。花巻社長は「もっと低価格帯のボトル茶も作り、海外で販売したい。地元の狭山茶を使った商品も手掛けてみたい」と意欲的に語った。

 問い合わせは、同店(電話04・2941・5091)へ。

最終更新:8/21(日) 10:30

埼玉新聞