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人が浮き、トイレがもげる。乱気流で垂直降下の機内ホラー

ギズモード・ジャパン 8月21日(日)23時40分配信

「エレベーターが壊れて50階落ちる感覚だった」

「人が木偶の坊みたいに宙に浮いていた」

「トイレが土台からもげた」

想像するだけで胃の辺りが…。

12日夜ボストンからサクラメントに向かう途中、突然の垂直降下に見舞われてラピッドシティ空港に緊急着陸したJetBlue航空機の乗客たちの証言です。乗客22人、乗務員2人が天井に頭をぶつけるなどして病院に運ばれました。幸い軽傷とのことです。

トイレの写真をツイートしたDerek Lindahlさんは、「乗務員は冷静に対処したのでホラーというのは大げさだ」と言ってますけど、いやあ…こんなの見たことないわ…。


機内で乗務員の手当てに駆りだされたAlan H. Lee整形外科医は、「僕はちょうどパソコンやってる最中だった。どれぐらい落ちたかはわからないけれど、パソコンが天井にぶつかる寸前でした。頭をぶつけた人もいて、上の荷物用扉がわっと開いていました」、「人があちこちに飛んで、シートベルトしてない人は頭を打ってました」とボストン・グローブに語っています。

ずっと乱気流で機内は揺れていたのですが、けがはエアポケット(晴天乱気流)による垂直降下で起こりました。後部に立っていた乗務員3人が全員天井に頭を打ち、「天井に少なくともひとつ穴が空き」(Lee医師)、乗務員が通路を歩いて全員にシートベルト着用を求め、機長がコックピットから出てきて機内の医師たちにヘルプを求めました。

臨時便がカリフォルニアから急きょ迎えに飛び、残りの乗客を目的地まで運びましたが、臨時便では通路に立つ人もいなかったそうです。そりゃそうだ…。チケット代は迷惑料として一部返金されることになりました。

雲が原因の揺れと違い、気流が原因のエアポケットはパイロットの肉眼でも機内のセンサでも探知不能です。今はジェット気流が加速しているので揺れの度合いもひどくなっており、気象変動の影響で、「今世紀半ばまでにエアポケットが倍増する」というホラーな予測も…。航空会社も迷惑料がいつまで続くものやらですねぇ…。

Boeing社広報がナショナル・ジオグラフィックに3年前に語ったところでは、飛行機は一番ひどい揺れでも1.5Gなんですが、2.5Gまで外部の損傷に耐え、3.5Gまで内部の損傷に耐える構造なのだそうですよ? シートベルトしてる限りはどんな乱気流でも大丈夫ということです。

ではみなさま、快適な空の旅をお楽しみください。

image by Derek Lindahl

source: ABC, Boston Globe

Sophie Kleeman - Gizmodo US[原文]

(satomi)

最終更新:8月21日(日)23時40分

ギズモード・ジャパン