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鳥は自然のバロメーター 藤沢で地球温暖化考える講演会

カナロコ by 神奈川新聞 8月21日(日)7時3分配信

 地球温暖化と鳥の生活の関連について考える講演会が20日、藤沢市内で行われた。講師の慶応大学特任教授(保全生物学)の樋口広芳さんは、「鳥は自然の変化のバロメーターになる大切な生き物」とし、温暖化に早期に対処するためにも地道な観察が重要になると説明した。

 市民の愛鳥家でつくる藤沢探鳥クラブの主催。毎年8月に例会として鳥をテーマとした講演会を企画している。

 樋口さんは、気温や日照など季節の変化に反応して動植物が示す「生物季節情報」について解説。鳥類がはるか昔から、渡りや鳴き始めなどの現象で多くの季節情報を人間に与えてきた事例を紹介した。

 その上で、極北から越冬のため飛来してくるコハクチョウの数が近年急増していることや、繁殖時期が早まりコムクドリのヒナの食べ物が変化していることを指摘。こうした鳥たちの行動の変化が温暖化進行の兆候になるとし、「人間の健康と同じく自然の健康も早期発見と治療が重要。鳥たちの変化をきちんと記録していく地道な活動が重要で、われわれの身近にも必要な情報が眠っているかもしれない」と述べた。

最終更新:8月21日(日)7時3分

カナロコ by 神奈川新聞