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得点能力開花の千葉MF町田、「悔しさしかなかった」時を乗り越えて

ゲキサカ 8月21日(日)22時15分配信

[8.21 J2第30節 千葉 2-0 岡山 フクアリ]

 悔しさをバネに成長を遂げた男がチームを力強くけん引している。昨季は一時期先発に定着したものの、シーズン終盤には試合に絡めない日々が続き、今季も序盤戦はピッチに立つ時間は限られた。しかし、ジェフユナイテッド千葉MF町田也真人は決して腐ることなく準備を進めてきた――。

 岡山戦では前半9分に早々と試合を動かすゴールを記録する。中盤からMFアランダが前線に送った浮き球のパスをFWエウトンが胸で落とすと、ボールを受けたFW船山貴之が絶妙なスルーパスをゴール前に送る。エウトンが落とした瞬間に逆サイドからゴール前に走り込んでいた町田は「船山さんのパスがピッタリだったので、流し込むだけだった」と右足のシュートでネットを揺らし、先制点を奪取した。

 攻守に渡ってピッチ上を走り回り、166センチの小兵ながらも果敢に球際の勝負に挑んでマイボールにする。「僕自身、早い時間帯に点を取れていたので乗れていた」とキレのある動きを披露し続けると、前半43分には再びビッグチャンスに顔を出す。

 自陣からMF長澤和輝が送った鋭いスルーパスから抜け出すと、GK中林洋次と1対1を迎える。町田の頭の中にはGKまでをかわすイメージもあったようだが、「ドリブルしようと思った方向に相手も寄って来た」ため、「逆方向をアウトサイドで狙った」。しかし、右足から放たれたシュートはゴールマウスを捉えることができず、絶好機をフイにしてしまった。「ちょっと強く蹴り過ぎてしまった。あれが自分の甘さ」と唇を噛んだ。

 この日の決勝点となった先制点は、町田にとってシーズン9得点目。昨季までの4年間でわずか1点しか奪えていなかった男は、得点能力を開花させられたのも「悔しさがあった」からだという。

「去年の終盤から今年の最初の方は、本当に悔しい気持ちしかなかった」。しかし、同じ境遇にいたGK岡本昌弘と「俺たちはここからやるしかない」と声を掛け合い、「ずっとワンタッチシュートの練習していた」とピッチに立った際に絶対に結果を出してやろうと準備を進めていた。

 そして第10節水戸戦で今季初先発を飾ると、第11節讃岐戦で初得点を記録し、第13節熊本戦では2得点を奪ってチームに勝利をもたらした。「試合に出始めて、すぐに点を決められたのは大きかったし、シュートに自信がついてきた」という町田は、その後も先発の座を守り続けるだけでなく、ゴールネットを揺らし続け、第30節終了時点でチームトップの9得点を挙げている。2ケタ得点まで、あと一つ。「毎試合点を取りたい。とにかく1点1点、毎試合積み重ねていきたい」。フィニッシャーとしての能力を開花させた男は、チームの悲願達成のため、勝利に導くゴールを狙い続ける。

最終更新:8月21日(日)22時16分

ゲキサカ