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北海・大西、右肘限界でも笑顔の夏…V6岡田似イケメンエース貫いた

デイリースポーツ 8月22日(月)6時3分配信

 「全国高校野球・決勝、作新学院7-1北海」(21日、甲子園球場)

 初の決勝進出を果たした北海(南北海道)は、惜しくも初優勝を逃した。先発した大西健斗投手(3年)は、右肘痛を抱えて痛み止めを服用しながらのマウンド。四回途中5失点で降板したが、試合後は「やりきった」と笑顔を浮かべた。作新学院の小針崇宏監督(33)は就任から10年での悲願達成。江川卓(元巨人)ら名選手を輩出した名門を54年ぶりの優勝に導き、涙を流した。

 笑って終わろう-。ゲームセットの瞬間、大西はそう心に決めた。九回、三塁を狙ってタッチアウトになった井上の背中を笑顔でたたき、一緒に整列へ向かった。それでもエースの頬を伝った涙。端正なマスクと白い歯で隠そうとしても、こみ上げる悔しさをこらえきれなかった。

 四回、痛めていた右肘が限界に達した。3回戦の日南学園戦で違和感を覚える中、「正直、最後は握力がなかった」。2四球と長打で無死満塁のピンチを背負うと、微妙な判定も重なる失策で同点に追いつかれた。

 「切り替えて何とかしようと思ったけど…相手の力にはね返された」と連続適時打を浴びたところで降板。「すまん」と言い残して後輩に託したが、この回打者11人の猛攻で5点を失った。

 「もっともっと練習してれば金メダルを取れたかもしれない」。昨夏の甲子園では開幕戦で1死も奪えず、どのチームよりも先に姿を消した。さらに新チームは秋初戦で敗退。“北海史上最弱の世代”とやゆされ、自身も右肩痛と腰痛が重なり、投球練習を再開できたのは夏の北海道大会が始まる直前だった。

 「半年間、ボールを投げられなかった」。つらい時期に学んだのは主将としての姿勢。自分の表情をみんなが見ている。「やるからには一生懸命やる」。どんな苦境に立たされても、厳しい場面でも大西は周囲に弱さを見せたり、表情をゆがめることはなかった。

 そんな主将を仲間が支え、聖地で見せた快進撃-。「いい高校野球人生だったと思います」。最後まで笑って、V6・岡田准一似のイケメンエースは聖地を去った。

最終更新:8月22日(月)9時16分

デイリースポーツ

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