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【英国】888とランク、ウィリアム・ヒルの買収を断念

NNA 8月22日(月)9時0分配信

 英オンラインブックメーカーの888とカジノ・チェーンを経営する英ランク・グループは、英ブックメーカーのウィリアム・ヒルとの買収交渉から撤退することを決めた。両社はこれまでに2回にわたり買収案を提示してきたが、ウィリアム・ヒルは約34億ポンドの提示額や取引の複雑さを不服とし、拒否していた。
 888とランクは、英国の買収委員会(テイクオーバー・パネル)が定めた21日の期限を前に、正式な買収案を提示せず撤退することを決めた格好。888は今回の決定について、ウィリアム・ヒルの取締役会と「有意義な交渉」ができなかったと説明。これ以上の提案は行わない方針を明確にした。
 一方のウィリアム・ヒルは交渉打ち切りの事実を認めた上で、「事業戦略に注力し、株主価値を創出していく」とコメント。通期の営業利益については、従来予想の2億6,000万~2億8,000万ポンドの上限に達するとの見方を示した。
 888とランクの2回目の提示額は従来から13ペンス引き上げられ、1株当たり352ペンスだった。ウィリアム・ヒル株1株につき199ペンスを現金で支払うほか、888とランクの合併により誕生する新会社ビッドコ(BidCo)の株式0.86株を割り当てるとしていた。
 英国ではオンライン市場の拡大に加え、政府が増税などを通じ規制強化に動いていることを背景にギャンブル業界の再編が加速。888とランクは、ウィリアム・ヒルとの合併が実現すれば、年間1億ポンドのシナジー効果が見込めるとしていた。[M&A]

最終更新:8月22日(月)9時0分

NNA