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【ボクシング】高山 4度目王座返り咲きも今後は“視界不良”

東スポWeb 8月22日(月)16時14分配信

 WBO世界ミニマム級王座決定戦(20日、兵庫・駒ヶ谷体育館)は、同級2位の高山勝成(33=仲里)が同級1位の加納陸(18=大成)に6回58秒、3―0で負傷判定勝ちした。これで世界王座4度目の返り咲きとなった高山だが、今後については“視界不良”だ。

 試合は3回、偶然のバッティングで高山が古傷の左まぶたから出血。6回に続行不可能となり、試合はこのラウンドまでの採点になった。内容では元2階級王者の井岡弘樹が持つ18歳9か月10日の世界王座獲得国内最速記録を6日更新することを目指した加納を寄せ付けない完勝だった。

 高山は「質量ともに最高のトレーニングをして過去にない調子でリングに上がれた」と言い、結果も伴った。しかし、試合後の中出博啓トレーナーの口からは「プラン崩壊です…」と、勝利に似合わない言葉が出た。

 原因はケガの再発だ。左まぶたを狙われるのは想定内だったが「ここまでひどい切れ方をするとは」と中出トレーナーも絶句するしかない。王座獲得なら年末に次戦との構想だったが、同トレーナーは「無理ですね」と即答した。

 この箇所を切ったのはIBFミニマム級王者だった昨年9月のV2戦。ケガの再発を恐れてスパーリングが全くできないまま大みそかのV3戦に臨み、完敗で王座陥落。「あの二の舞いは演じたくない」(中出トレーナー)との思いは強い。

 次はライトフライ級に上げての2階級制覇を目指す青写真もあったが、すべて白紙。自前の興行はせず、誰かに乗るのが近年のスタイルだが、ケガの見通しが立たないのでは興行に入れてもらうための交渉もできない。

 4度目の世界王座返り咲きに「自分の道を進んできて、獲得した結果」と胸を張った高山だが、今後の「道」がどうなるかが見えてこない。

最終更新:8月22日(月)16時14分

東スポWeb