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【北九州記念】バクシンテイオーを重賞初制覇に導いた藤岡康の“読み”

東スポWeb 8月22日(月)21時0分配信

 西でも堀厩舎――サマースプリントシリーズ第4戦のGIII北九州記念(21日=小倉芝1200メートル)は、8番人気の伏兵バクシンテイオー(牡7)が豪快な追い込みで重賞初制覇を決めた。25戦目にしてタイトルを奪取した“叩き上げの男”はいかにして“夏の女王”を打ち破ったのか?

 昨年のこのレースはベルカントが1分07秒3の好タイムで圧勝。対して、今年の北九州記念は1分08秒5での決着。この数字を比較しても、小倉の馬場状態に大きな変化が起こっていることは想像に難くない。

 5ハロン戦でも存分にスピードを発揮する快速女王に対して、今年の覇者バクシンテイオーはここまでの6ハロン戦の3勝が1分09~10秒台。波乱の大前提として、時計のかかる馬場への適性の差があったのは確かだ。それでもハンデキャッパーが示した斤量の通り、2頭の実力には開きがあったはず。では何がこれを埋めて逆転へと導いたのか。

 今年のCBC賞でベルカント(3着)の手綱を取ったのは、バクシンテイオーをテン乗りで勝利に導いた藤岡康。最大のライバルの“手の内”は知っている。メンバーを見て、かつ今回のパートナーの特性を照らし合わせてはじき出したのは後方待機策だった。

「ベルカントがレースを引っ張ってくれると思っていた。後方2番手のポジションでも焦りはなかった」と腹をくくった。レースは藤岡康の思い描いた通りに展開する。前半はラヴァーズポイントとジャストドゥイングがやり合い、これをベルカントがマークする形で追走。直線は消耗戦の様相を呈したが、他馬と違う脚色で躍り出てきたのがバクシンテイオー。藤岡康の“読み”がピタリとはまった瞬間だった。

「ゲートをうまく出てくれた。行く馬が多かったし、流れを見て脚をためられた。仕掛けてからの反応も良く調子の良さを生かすことができた」

 今年の4月も落馬して骨折休養など、ここまでケガに泣かされ続けてきた27歳の若武者。しかし、今回の鮮やかなステッキワークと鋭い“読み”から、ようやく軌道に乗ったかも。この秋は人馬ともに充実のシーズンになるかもしれない。

最終更新:8月22日(月)21時0分

東スポWeb

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