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ソフトバンク柳田復調、敗戦にも輝き

西日本スポーツ 8月22日(月)11時20分配信

■藤井コーチ安堵

 マジック点灯がお預けになった敗戦の中にも、一つの輝きがあった。打線は4安打で2得点。うち2本は柳田が放ったものだ。20日は3安打猛打賞。2試合連続の複数安打は7月12、13日のロッテ戦以来で後半戦では初めて、実に28試合ぶりのことだった。

 「どれだけ打ってなかったんだ、って感じです。いいところに飛んでくれたのでヒットになった」。報道陣から“ブランク”の長さを聞かされた柳田は思わず驚きの顔を浮かべた。もっとも、内容を振り返る表情は険しい。状態が上がってきたか、との問いに「どうですかね。普通です」と話すにとどめた。

 初回1死二塁、左腕加藤のフォークに泳がされながらも食らいついて右前に落とした。2点を追う4回無死一塁では直球を右前に引っ張った。いずれもチャンスメークの役割で4番内川につなげた。一方で、本塁打はこの日も生まれず13試合連続なし。残り試合が少なくなっても持ち味の長打はなかなか出ない。

 ただ、チームにとっては心強い材料になった天王山でもあった。20日の試合で柳田は二塁打2本。それも札幌ドームのグラウンドから63メートルの高さにある天井の隙間に入り落ちてきた「認定二塁打」で、打球に角度がついてきたことは確かだ。「体の開きを我慢しながら打てるようになってきている」と藤井打撃コーチも安堵(あんど)の表情を見せた。

 規定打席到達者で打率3割を超える打者がリーグで5人にとどまる中で、2割9分7厘はチームトップ。藤井コーチは「内角の厳しいところばかり攻められる。そもそも長打になるような球がこない」と柳田の心の内をおもんばかった上でこう続けた。「向こう(日本ハム)でいえば大谷のようにチャンスメークもできて一発も打てる選手だから」。言うまでもなくチームに欠かせない存在だけに、さらなる復調に期待を寄せた。

 札幌でマジックを点灯させられないまま、福岡に戻る。柳田は「そういう(マジック)ことは選手はあまり考えずにやっている。自分の準備を続けていくだけ」と前を向いた。チーム1桁安打は今季最長を更新する14試合連続。上昇モードの背番号9が低調な打線を活気づける。 (谷光太郎)

=2016/08/22付 西日本スポーツ=

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最終更新:8月22日(月)11時20分

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