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【リオ五輪】椎名林檎が五輪の舞台であえて使った「あの曲」その意図は

BuzzFeed Japan 8月22日(月)17時17分配信

17日間熱戦が続いたリオ五輪がついに閉幕。21日(日本時間22日)の閉幕式では、東京へ五輪の旗を引き継ぐ「フラッグハンドオーバーセレモニー」が行われた。
【BuzzFeed Japan / 徳重辰典】

安倍晋三首相が「スーパーマリオブラザーズ」の主人公マリオに扮して登場したことでも話題を呼んだセレモニー。

全体の企画と演出はアーティストの椎名林檎、クリエイティブディレクターの佐々木宏、クリエイティブテクノロジストの菅野薫、Perfumeの演出、振付で知られるMIKIKOの4人を中心に行われた。

音楽監督を務めた椎名も全体の企画段階から携わり、特に「予算と時間に制約があるなかでの衣装製作」に苦労したと、東京五輪組織員会が配布したメディアガイドでコメントしている。

椎名は「音楽をご用意する作業のほうがついでだった印象です」とまで言っているが、今回のセレモニーでの音楽の評価は高い。

選曲基準は「軽妙洒脱なストリート感覚」持つ曲

曲を選ぶに当たり、振り付けを担当するMIKIKOからイメージする音楽として初めてもらった資料の音楽がすべてジャズバンド「SOIL&”PIMP”SESSIONS」だった。

「今のリアルな東京であり、昔ながらの江戸前を説明する結果になっていると感じました。ですので私は、その軽妙洒脱なストリート感覚を持つ音楽家たちにいつも通りの仕事をしてもらった次第です」(メディアガイドより)

MIKIKOの意図を汲み取った椎名がセレモニーで選んだ曲に、日本の国家的大型イベントで多かった伝統楽器で演奏されたりと、分かりやすい「和」の曲はない。
2014年11月に出演したNHK「SONGS」では、東京五輪をテーマに写真家の蜷川実花、劇作家の野田秀樹と対談を行っている。

その中で、東京五輪の開会式をきっかけに、侍や忍者、アニメなど海外が考える日本のカルチャーと、現在日本のポップカルチャーとの間にあるギャップを「相殺してゼロ地点にしたい」と語った。

ジャズ、テクノ中心でクールジャパンを示した選曲は、この考えとも合っている。

セレモニーは作曲家でジャズトランペッターの三宅純が編曲した「君が代」から始まる。

東日本大震災の被災地の子供たちが世界からの援助に感謝の気持ちを伝える「ARIGATO FROM JAPAN」では同じく三宅作曲の「ANTHEM OUTRO」が使用された。

次に東京五輪を紹介する映像へと移り変わるとテンポアップ。

オープニングで流れるのは椎名自身の曲「ちちんぷいぷい」のジャズアレンジバージョン。編曲は村田陽一。椎名のツアーに参加したこともある村田はTwitterで今回のために新たに編曲、演奏したと明かしている。

北島康介ら日本のメダリストからボールを受け取った安倍首相がスーパーマリオに変身し、土管を使ってリオへと向かう映像ではピアノトリオ「H ZETTRIO」の「Neo Japanesque」「Get Happy!」のMIXが流れた。

「H ZETTRIO」のH ZETT Mは、椎名を中心に結成されたバンド「東京事変」の第一期のキーボードだった「H是都M」と同一人物説が根強い。

フィールドに戻ってのARやCGを使った50人によるパフォーマンスが行われる。
この際の曲「1620」を手がけたのは中田ヤスタカ。ダンスの振り付けをMIKIKO、音楽は中田、AR演出にRhizomatiksという布陣は、Perfumeと同じだ。

3チームで手拍子しながらオーディエンスを盛り上げる「THE CITY OF FESTIVALS」、そしてフィナーレまでに流れるのは椎名自身の曲「望遠鏡の外の景色」を村田陽一が編曲したジャズナンバー。

非常にスタイリッシュな曲だが、舞台好きの中にはこの選曲に驚く声も多かった。

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最終更新:8月23日(火)10時31分

BuzzFeed Japan