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東京五輪も狙える!イベント混雑のイライラから解放 三菱電機と東大が精度80%の混雑予測技術

日刊工業新聞電子版 8月22日(月)17時30分配信

リアルタイム解析で現在から将来予測

 三菱電機は18日、東京大学の西成活裕研究室と共同で、イベント会場への経路の混雑状況を高精度に予測できる技術を開発したと発表した。監視カメラ映像をリアルタイムに解析して人の流量を算出し、即時に将来の混雑を推定する。実際の混雑状況に対する予想精度は約80%と、過去の蓄積データを基に予測する従来手法に比べ30ポイント高めた。状況に応じた混雑解消策の立案や安全対策の実施に役立つ。数年内をめどに警備分野での実用化を目指す。

 三菱電機の画像解析技術と、東大西成研究室の混雑予測モデルを組み合わせ、現在の人の流量から混雑を即時に予想できる業界初の「高速群集移動シミュレーター」を開発した。10分後までの混雑予測ならば約80%の精度を出せる。

 イベント会場と最寄り駅などを結ぶ経路の警備業務などでの利用を想定する。事故など不測の事態が生じた場合でも、状況に即応して最適な回避経路を設定できるメリットもある。

 近年、イベントの大型化が進み混雑リスクが高まっている。主催者にとっては警備コスト増も課題に浮上しており、安全性確保と警備の効率化の両方に役立つ技術が求められていた。過去からの蓄積データを基に混雑状況を予測する従来技術は、都市計画などの分野で利用されているが、予想精度に限界があり即応性が重要な警備分野では浸透していない。

最終更新:8月22日(月)17時30分

日刊工業新聞電子版