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ブラックホールは遠くにあるからって油断できない。ガンマ線バーストの脅威

ギズモード・ジャパン 8月22日(月)20時10分配信

遠くからでも地球は黒焦げ、大量絶滅の原因だったかも。

地球のごく近くには、ブラックホールはありません。一番近いものでも、2,800光年ほど離れたところにある「いっかくじゅう座X-1」ことA0620-00で、我々は宇宙の中でもわりと運の良い界隈に住んでいるみたいです。でもブラックホールの怖さは、周りのあらゆるものを飲み込んでしまうことや、生まれる前に超新星が爆発する、破壊力だけではありません。たとえはるか彼方からであっても、地球上の生命をほとんど消し去ることができるんです。

Kurzgesagtによると、星が崩壊したり、ふたつの星が合体したりしてブラックホールができるとき、巨大なエネルギーがガンマ線バーストとして放出されます。太陽もガンマ線を出していますが、地球上の生き物はオゾン層によって守られています。でもブラックホールができるときに放出される強力なガンマ線が地球にぶつかれば、あたった面が一瞬で黒焦げになるほどだと考えられています。

それにガンマ線は、我々の体を作っているDNAのつながりを切り離して破壊する力を持っています。地球上の生き物は最後の恐竜の絶滅を含め、現在までに5回の大量絶滅を経験しているといいます。一番最初に起こったといわれている、4億5000万年前のオルドビス紀末の大量絶滅についても、ガンマ線バーストが原因だとする説があります。目に見えず光の速度でやってくるので、気づいたときにはすでに手遅れの可能性が高いです。

幸い、ガンマ線バーストはそんなにしょっちゅう起こるものではありません。ブラックホールが地球に深刻な影響を与えられる距離は我々の銀河の範囲内程度(銀河系の直径は約10万光年)であり、その中でブラックホールになりうる星は非常に少ないです。さらに、銀河系内でガンマ線バーストが起こるのは1,000年に1度とされています。仮に起きたとしても、それが地球に向かってくるかどうかという問題もあります。つまり、被害が起こる確率は極めて低いです。そう考えると、我々はガンマ線バーストよりも地球温暖化とかトランプが大統領になったらとか進撃の巨人の続きとか、他にもいろいろ気をもむべきことがありそうです。

Bryan Menegus - Gizmodo SPLOID[原文]

(miho)

最終更新:8月22日(月)20時10分

ギズモード・ジャパン