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【MLB】歩み止めないイチローに敵地元紙が敬意 「スイングは今も変わらず美しい」

Full-Count 8/22(月) 22:16配信

ピッツバーグ地元紙が特集、イチローは「いとも簡単に打撃をしているよう」

 主砲のジャンカルロ・スタントン外野手が負傷で離脱してから、スタメン出場が急増しているマーリンズのイチロー外野手。19日(日本時間20日)からの敵地でのパイレーツ3連戦では、初戦は代打、残り2試合は「6番・ライト」として出場。マーリンズはワイルドカード争いのライバルに3連勝を飾った。

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 イチローが放ったヒットは第2戦での二塁打1本のみだったが、敵地メディアは歴代28位の通算3008安打を放ってきたイチローの打撃技術を称賛。2013年にパイレーツのシーズン負け越しを20年連続でストップさせ、プレーオフ進出へ導いて最優秀監督賞に輝いたクリント・ハードル監督も、独特の打撃スタイルはイチローだからこそ可能なものだと指摘している。

 このシリーズ、マーリンズは初戦に6-5で勝利すると、2戦目は3-1、3戦目は3-2といずれも接戦を制した。2戦目は投手陣がパイレーツ打線をわずか4安打に抑えて勝利。敵地の地元紙「ピッツバーグ・ポスト・ガゼット」は「長い間いとも簡単に打撃をしているように見せてきた男が相手ベンチにいるということは、打撃を難しいもののように感じさせ、ばつの悪い気持ちになる」と伝えた。

 もちろん、「長い間いとも簡単に打撃をしているように見せてきた男」とはイチローのこと。地元チームの打線の低調ぶりを、3008安打を放ってきた背番号51と対比することで嘆いた形だ。

敵将が見るイチローの打撃スタイル、「メジャーでは非常に挑戦的なこと」

 記事の中では、2010年にはレンジャーズの打撃コーチを務め、初のワールドシリーズ進出(当時)に導いた経歴を持つハードル監督のコメントも紹介。指揮官は、イチローの打撃スタイルについて「太平洋の向こうにはイチローのような打撃スタイルの打者が無数に存在している。こちらではああいったスイングは女子ソフトボールでの方が見受けられるね。打席内で動きながら、走りつつ打つということだ。ここでは非常に挑戦的なことだよ。その方法に慣れ親しんできたわけではないからね」と指摘。「イチローには身についているということだ」と話したという。

 渡米1年目の2001年、シーズンが開幕するまでは米国内でイチローの打撃について批判的な見方も少なくなかった。それは、ハードル監督が指摘するように打撃スタイルがメジャーの“常識”とかけ離れたものだったからだろう。しかし、イチローは圧倒的な実績を残すことで、批判的な声を称賛へと変えていった。そして、今や、イチローの打撃を称える声は揺るがないものとなっている。

 ハードル監督は「彼は様々な面で才能に恵まれており、それがああいったことを可能にさせているのだろう。誰かに教わったからといって可能なことなのかは分からないね。持って生まれた打撃の才能が、打席で活きてくる。彼は長きにわたってそれを実践してる」とも分析したという。

 記事では「15年ほど前にアメリカで披露したそのスイングは、今も変わらず見るに美しいものだ」と敬意を評した上で「そして、彼はこれからもまだまだバットを振っていく」と締めくくっている。メジャーの常識を打ち破り、歴史にその名前を刻んできた男は、どこまでヒットを積み重ねるのだろうか。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:8/22(月) 22:16

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