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ジブチで現実化する中国初の海外軍事基地

ハンギョレ新聞 8月22日(月)20時59分配信

世界物流量の20%が通過するアデン湾に オマーンのサラーラ、セーシェル群島 パキスタン、カラチでも推進 商業港の確保から小規模軍事港確保に旋回

 世界の戦略要衝地、アデン湾近隣のジブチで中国初の海外軍事基地が現実化している。

 アフリカ大陸とアラビア半島の間に位置するアデン湾の幅30キロメートルのバブ・エル・マンデブ海峡は、世界貿易物流量の20%が通過する戦略要衝だ。この海峡に接するアフリカ側の小国ジブチのドラレでは、今年2月から中国初の海外海軍前哨基地建設が活発に進行中という状況をウォールストリートジャーナルが20日報道した。

 中国が建設中の海軍前哨基地は、米国の軍事基地から約15キロメートル離れた位置にあり、90エーカー(36万4千平方メートル)規模だ。来年完工する基地は、武器の保管、船舶およびヘリコプターのメンテナンス施設、そして小規模な中国海兵および特殊兵力の駐屯地として活用されると同新聞は伝えた。

 ジブチ共和国のマハムッド・アリ・ユスフ外相は、この基地における中国軍兵力の駐留規模の正確な限界はないと述べた。しかし、この基地は2千人を超える兵力の受け入れはできない規模であり、中国側は約500人程度を駐留させるものと見られる。中国はこの基地を毎年2千万ドルで10年間租借し、さらに10年延長できる条約を結んだ。

 中国はミャンマー、バングラデシュ、スリランカ、パキスタンのインド洋国家で、中国の民間会社を通じて商業港を確保して、これを連結して自分たちの海と安保を守るいわゆる「真珠の首飾り」戦略を推進してきた。こうした商業港の確保は、多額の費用がかかり、有事の際に軍事作戦に活用するには制限が大きかった。最近になって中国は、アフリカ、中東地域で小規模軍事力を駐留させたり、民間活用も可能な施設を確保する方向に切り替えた。

 中国人民解放軍軍事科学アカデミーが2013年に出版したある戦略報告書は、海外に「補給拠点と制限的な軍事力駐留」を設置して、「関連地域に政治的、軍事的影響力を行使しなければならない」と主張した。このような主張がジブチでの初の海外海軍前哨基地として現実化されたのだ。

 アデン湾は中国が輸入する石油の半分が通過する地点だ。中国は2010年頃、ジブチで3つの港と2つの空港、および水道、ガスパイプライン、エチオピアにつながる鉄道を建設し、今は支援をしながらジブチに進出した。2013年に中国の国営企業がジブチの港の運営権持分を買い取り、2014年には新しいドラレ多目的港の建設に5億9千万ドルを投資した。昨年から海軍前哨基地建設の議論を始め、これは2月に現実化された。

 建設中の中国基地近隣の米国およびフランスの基地は、無人飛行機を飛ばすなどして徹底した監視をしている。ジブチ米軍基地の司令官カット・ソンテク中将は、中国の基地が米軍の作戦に否定的影響を与えてはならないとし不快な反応を見せた。現在米国はジブチ基地に4千人を駐留させ、中東での無人飛行機作戦を主導している。米国側は中国が自国基地から無人飛行機を含む軍用機を発進させてはならないという立場だ。しかし、中国はすでにジブチ空軍に中国の操縦士が運用する飛行機を提供した。ジブチ空軍はまた、今年7月に中国から2台の輸送用軽飛行機の提供を受けた。

 中国の官僚は、ジブチに建設中の基地は米国のように本格的な軍事基地ではなく、「補給施設」だと主張する。しかし中国側は現在公開的に多くの海外前哨基地の確保を交渉中だ。米国防総省も中国が今後10年間にいくつかの海外軍事基地を確保するだろうと予想した。その中でオマーンのサラーラ港は最も有力な場所だ。セーシェル群島、およびパキスタンのカラチ港も有力だ。

 海外に軍事基地を運用している国は、米国、ロシア、英国、フランスに限定されている。米国は42カ国に軍事基地を持っていて、英国、フランス、ロシアは約10前後の国家に軍事基地を運用中だ。中国も今やその隊列に合流したと言える。

チョン・ウィギル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:8月22日(月)20時59分

ハンギョレ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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