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【白球つれづれ】中日・谷繁休養と人事の季節

ベースボールキング 8月22日(月)19時0分配信

白球つれづれ~第21回・人事を巡る様々な因~

 リオ五輪の熱狂の影で野球界にもこの夏は大きな動きがあった。8月9日には中日・谷繁元信監督の休養が発表され、同17日にはオリックス・福良淳一監督の留任が正式に決まった。両軍ともに今季は下位に低迷していたが前者はチームの立て直しが困難と判断したのに対して、後者は再建途上とフロントが判断したもの。福良が球団の生え抜きに対して、谷繁は外様という立場も影響した側面はあるだろう。

 ストーブリーグという言葉がある。ペナントレースが終わって球界はドラフト、契約更改やトレードなど人事の話題が中心となる。秋から冬の寒い時期の動きを指すものだが正確には暑い夏から火種は炙り出される。

 新聞紙上の片隅に「編成会議」の情報が小さく掲載されているのをご存じだろうか? 高校、大学、社会人の有望選手をリストアップして秋のドラフトの準備に入っていくものだが、それだけではない。支配下選手枠がある以上、新入団選手を迎えることはほぼ同数の既存選手を排除していかねばならない。二軍で伸び悩む選手たちは夏頃からこうした球団の動きを注視して首筋に寒さを覚えるという。

世代交代の失敗

 中日の谷繁監督休養劇は7月中旬に行われた白井文吾オーナーへの前半戦報告の席上から端を発したというのが定説だ。シーズン序盤こそ一時は首位に立つなど順調に滑り出したが6月以降に大失速。4年契約の3年目で今季から捕手兼任を終え指揮官に専念したばかりの谷繁にすれば、ここからが勝負の思いはあっただろうが沈みゆくチーム事情がそれを許さなかった。

 2012年のシーズン2位を最後にBクラスの続くドラゴンズ。近年の低迷の因を野球評論家でOBでもある牛島和彦は「新旧交代の失敗」と指摘する。

 現GMの落合博満が監督時代の5年前には大車輪の働きを見せた岩瀬仁紀や浅尾拓也の強力ストッパーは衰え、昨年オフには攻撃陣の主力を形成した小笠原道大(現二軍監督)、和田一浩さらには現役最年長投手だった山本昌らも引退。その前年にも井端弘和(現巨人コーチ)を自由契約、中田賢一はFAでソフトバンクに去っていった。

 こうした大幅戦力減に対して若手でどうにか希望を託せそうな人材と言えば投手で若松駿汰、野手で高橋周平くらい。もちろん大捕手・谷繁の穴も埋まっていない。あとは中南米ルートの助っ人頼みでは何とも心もとない。

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最終更新:8月22日(月)19時0分

ベースボールキング

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