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ドル・円が上昇、日米金融政策の方向性の違い意識ー100円台後半

Bloomberg 8月22日(月)9時32分配信

22日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=100円台後半へ上昇。日米金融当局者の発言を受けて両国の金融政策の方向性の違いが意識され、ドル買い・円売りが優勢となっている。

午後0時50分現在のドル・円相場は100円85銭前後。早朝には一時100円91銭と3営業日ぶりの水準までドル買い・円売りが進行。いったん100円28銭まで伸び悩んだが、その後は値を戻している。

三井住友信託銀行マーケット金融ビジネスユニットの細川陽介為替セールスチーム長は、先週から米金融当局者発言が続く中、週末にイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を控えて「短期的にはイベント前のポジション調整により米金利に上昇余地があるかもしれない」と指摘。「ドル・円は100円割れを試す可能性が低下しつつあるほか、米金利が上昇すれば、もう少し上昇する余地も出てくるだろう」と話す。

20日付の産経新聞によると、日本銀行の黒田東彦総裁は、9月にまとめる「総括的な検証」を踏まえ、その時点の経済・金融情勢を議論し、必要な場合には躊躇(ちゅうちょ)なく追加的な緩和措置を講じる可能性は十分あるとインタビューで述べた。

一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は21日、米経済が既に金融当局の掲げる目標の達成に近づいており、成長が今後勢いを増すだろうと述べ、2016年中の1回の利上げが依然検討されていることを示唆した。

細川氏は朝方のドル・円の上昇について、日米当局者の発言が材料視された感じだが、日本企業による米企業買収報道も取り沙汰され、「基本的には薄い中でのストップを付けた動きのように思える」と説明。実際、お盆明けで日本の輸出企業による円買いも予想される中、ドル・円は上値も重く、102円は「思った以上に遠いという感じがする」と言う。

米国では今週、25日から27日までカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムがジャクソンホールで開かれ、26日にイエレンFRB議長が講演する。先週はダドリー・ニューヨーク連銀総裁やロックハート・アトランタ連銀総裁が9月の利上げの可能性に言及。先週末にはウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁が9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)について、「全ての会合と同様に機能する」と発言した。

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最終更新:8月22日(月)12時51分

Bloomberg