ここから本文です

インド中銀の次期総裁、不安定な相場に直面か-上昇局面転換の兆し

Bloomberg 8月22日(月)15時48分配信

インド市場ではこのところ債券・株式相場が共に上昇していたが、インド準備銀行(中央銀行)の次期総裁にウルジット・パテル副総裁が指名されたことで市場に神経質さが芽生えつつある。インド中銀のラジャン現総裁は6月18日に再任を目指さないと表明。それから今月19日までに指標の10年物国債利回りは7年ぶり低水準まで下げ、S&P・BSEセンセックスは5%値を上げた。パテル氏の指名が週末に公表されたことを受け、現地時間22日午前10時51分(日本時間午後2時21分)時点でルピーは0.2%安、株価指標は0.4%下落している。

ここ数週間にわたるインド債券・株式相場の上昇は、世界的な流動性の高まりに加え、次期総裁は現総裁より政策金利の引き下げに積極的で、銀行資産の審査実施にはそれほど厳格でないかもしれないとの観測が背景にあった。ところが、インフレ目標導入を推進するパテル氏の姿勢はラジャン総裁と一致しており、今のところ明確な見解を何ら打ち出していない。野村ホールディングスは21日のリポートで、パテル氏は恐らく前任者の政策を踏襲すると予想している。

ムンバイに拠点を置く証券会社インディア・インフォラインのエグゼクティブバイスプレジデント、サンジブ・バシン氏は「パテル氏はインフレについてタカ派的のため、債券利回りが上昇する可能性がある」と予想。市場は「かなりのフロス(小さな泡)状態」となっており、「バリュエーション(株価評価)は行き過ぎているようだ」と分析し、向こう数週間の株価下落を予想した。

アウエルバッハ・グレイソンでアジア株担当シニアバイスプレジデントを務めるニキル・バトナガー氏(ニューヨーク在勤)は、ラジャン総裁の後任にパテル氏が選ばれたことはやや期待外れだったと発言。「パテル氏は非常に優秀だが、ラジャン氏の路線が続くことになるのではないだろうか。インドでは向こう5年にわたって金融政策の動きが財政政策と確実に歩調を合わせることがどうしても必要だ」と述べた。バトナガー氏は以前、政府が「成長重視派の総裁」を選ぶことを期待していると話していた。

原題:India’s New Central Banker Faces Nervy Markets After Rajan Rally(抜粋)

Nupur Acharya, Rajhkumar K Shaaw

最終更新:8月22日(月)15時48分

Bloomberg

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

地球外生命を宿しているかもしれない1つの惑星と3つの衛星
地球外にも生命はいるのでしょうか?NASA(アメリカ航空宇宙局)の惑星科学部門の部門長であるジェームズ・グリーンと一緒に、地球外生命を宿していそうな場所を太陽系内の中で探してみましょう。 [new]