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【ドイツ】VW、国内6工場で生産停止 部品供給停止で=2.8万人に影響

NNA 8月23日(火)9時0分配信

 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は22日、一部部品メーカーからの供給停止を受け、国内6カ所の工場で数日間にわたり生産を停止すると発表した。影響を受ける従業員数は計2万7,700人に上る。
 生産停止に追い込まれたのは、北部ウォルフスブルク(Wolfsburg)の本社工場に加え、北部のエムデン(Emden)およびブラウンシュバイク(Braunschweig)、東部ツウィッカウ(Zwickau)、中部のカッセル(Kassel)およびザルツギッター(Salzgitter)の6工場。エムデン工場では既に18日に生産を停止しており、他の工場でも22日から25日にかけて順次停止。それぞれ5~8日間にわたり生産を見合わせる。
 部品供給を停止しているのは、座席を手掛けるカー・トリムと、ギアボックス向け鋳鉄部品を手掛けるESオートモビリグス(Automobiliguss)で、いずれもウォルフスブルクに本社を置く自動車部品メーカー、プリベントDEV傘下の企業。南ドイツ新聞によると、プリベントはVWが排ガス不正問題のコストを部品供給業者に転嫁しているとして、両社合わせて5,800万ユーロの損害賠償請求を起こしている。うちESオートモビリグスについては、VWから5億ユーロ相当の契約を破棄されたため、これに向け実施した工場改装工事の費用支払いを求めているという。
 ニーダーザクセン州裁判所はVWからの要請を受け、両社に部品納入の再開を命令したが、両社が上訴したため、VWは生産停止を余儀なくされた。VWと両社はこの日、問題解決に向け協議を再開。VWは「部品供給業者との合意に向けた努力を続ける」としている。
 VWはウォルフスブルク本社工場で「ゴルフ」を、エムデン工場では「パサート」などを生産する。コメルツバンクは、これら人気モデルの生産停止による損失額が週7,000万ユーロに上ると予想。一方、スイスのUBSは本社工場の停止による損失額だけで週1億ユーロに達すると試算している。VWは同業他社と同様、コスト削減に向け部品の在庫を持たないジャストインタイム方式を採用しているため、部品メーカーからの供給が滞ると即時に生産に影響が及ぶ。[労務][環境ニュース]

最終更新:8月23日(火)9時0分

NNA