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お家騒動「クックパッド」の信用買い残が増加

ZUU online 8月23日(火)17時10分配信

8月15~19日の東京株式市場は軟調に推移した。夏休みで商いを手控えるムードが広がる中、円高が進んだことで売り優勢となった。日経平均株価は節目の1万7000円を回復できなかった。

円高傾向が今後も続けば株式市場の地合いにも影響しそうだ。ただ、値下がりした局面では日銀のETF(上場投資信託)買いが期待されるため、大崩れはないとの見方もある。

■押し目に膨らむ信用買い

今回は東証1部の「信用買い残増加」上位10社を取り上げたい。

(1) 大林組 <1802> 547万7200株(+295万0600株)
(2) ジャパンディスプレイ <6740> 2112万6900株(+271万2400株)
(3) 大成建設 <1801> 755万8000株(+258万2000株)
(4) あおぞら銀行 <8304> 967万4000株(+242万8000株)
(5) ユニチカ <3103> 1506万0000(+177万8000株)
(6) クックパッド <2193> 393万5500株(+169万4600株)
(7) 東京機械製作所 <6335> 578万5000株(+169万0000株)
(8) 東京電力ホールディングス <9501> 3108万1900株(+145万5600株)
(9) 兼松 <8020> 469万1000株(+144万8000株)
(10) 東洋紡 <3101> 851万9000株(+122万8000株)
※銘柄、証券コード、買い残(前週比増)の順。8月16日公表分

信用取引の買い残・売り残データは、週末時点の数字が原則翌週火曜日に更新される。今回のランキングは8月12日までの1週間に買い残が増えた順に示している。個別に売り材料が出て株価が下落し、押し目とみた投資家の信用取引による買いが膨らんだケースが目立つ。

■大林組、米子会社のビル傾斜報道で売られる

「信用買い残増加」上位10社の中から大林組、ジャパンディスプレイ、クックパッドの3銘柄を見てみよう。

大林組は大手ゼネコンの一角。大手ゼネコン各社は、東京五輪の特需による好業績が期待されている。水泳会場「オリンピックアクアティクスセンター」は大林組を中心とする共同事業体が受注した。

8日に米国サンフランシスコの新聞社が、高層ビル「ミレニアム・タワー」が地盤沈下で建物が傾斜していると報じた。ビルは大林組子会社のウェブコーが手掛けた。大林組は9日に「契約に従い適切に施工されていることを発注者との間で確認している。今後、開示すべき事項があれば速やかに開示する」とのコメントを公表した。

地盤沈下の報道を受けて、9日に大林組株を投げ売りする動きが出て、同日は一時919円まで下落した。これを押し目とみた投資家の信用買いが入り、12日取引時間中には1000円の大台を回復したが、翌週15日からは5日続落するなど不安定な展開が続いている。

■ジャパンディスプレイ、スマホ向け液晶の販売不振

ジャパンディスプレイは世界トップクラスの中小型液晶メーカー。日立、東芝、ソニーの事業を統合して発足した。産業革新機構が発行済み株式の3分の1強を保有する。

このほど発表された4~6月期の連結業績は、スマートフォン向け液晶の販売不振で34億円の営業赤字となった。米アップル「iPhone」の販売伸び悩みなどが響いた。

証券アナリストからは資金繰りを不安視する指摘もあり、目標株価を引き下げる動きが出た。18、19日には一時138円まで下落し、上場来安値を更新した。

■クックパッドの信用買い残が増加

クックパッドは料理レシピ専門サイト運営のインターネット企業。知名度が高く、広告収入などにより業績を伸ばしている。

同社は3月の株主総会後に創業者の佐野陽光氏の意向により前代表執行役の穐田誉輝氏を降格し、岩田林平氏を新代表執行役とする人事を決定。創業者と経営陣が対立する「お家騒動」としてイメージが悪化した。

8月9日発表の中間決算(1~6月)では、純利益が前年同期比約25%増の22億円となった。事前予想を上回る内容ではなかったとして、翌10日から見切り売りに押される展開となる一方で、押し目買いを入れる向きも増加。信用買い残を増加させることとなった。(ZUU online 編集部)

最終更新:8月23日(火)17時19分

ZUU online

チャート

大成建設1801
774円、前日比+7円 - 9月23日 15時0分

チャート

あおぞら銀行8304
366円、前日比-1円 - 9月23日 15時0分

チャート

クックパッド2193
1021円、前日比+35円 - 9月23日 15時0分