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ゾロアスター教聖地チャクチャクの洞窟から滴る湧水は王女の涙 イラン

THE PAGE 9/24(土) 14:00配信

 洞窟の岩肌から湧き出る水滴は、ペルシャ帝国ササン朝の王女ニークバーヌーの涙であるとも言われる。こんな伝説によるものだ。

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 岩山で迷子になった羊を探していた羊飼いが、疲れ果ててこの洞窟にたどり着いた。滴り落ちる水を飲み、眠りに落ちると、王女が夢に出てきて語り始めた。7世紀半ばのこと、ササン朝の最後の王ヤズデギルド3世は、イスラム軍に大敗し、王女はこの岩山へと逃げてきた。追っ手が迫るなか、窮地に追い込まれた王女が神に祈ると、山が割れ、現れた洞窟に身を隠すことができた。さらに夢のなかで王女は、羊飼いの定めとして、洞窟の中に巡礼者のための祭壇を建てることを命じたという。

 

 逸話の真偽はともかく、こういう言い伝えには魅了されるものだ。初めて訪れる土地を、ずっと興味深いものにしてくれるのだから。

(2014年6月撮影)

最終更新:9/24(土) 14:00

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