ここから本文です

姜尚中さん「震災」語る 詩人和合さんと対談

福島民報 8/23(火) 13:01配信

 熊本県立劇場館長の政治学者・姜尚中(カン・サンジュン)さんと福島市の詩人・和合亮一さんによるトークショー「熊本、福島、つなぐ橋。ゆるがない言葉、ゆるがない故郷」は22日、福島市の福島銀行本店で開かれた。東日本大震災や熊本地震に思いを巡らせ、命や古里について語り合った。
 和合さんが発起人を務め、東日本大震災犠牲者の鎮魂と古里の再生を祈る「未来の祀(まつ)りふくしま2016」の一環。和合さんが震災後、姜さんのラジオ番組に出演した縁で実現した。
 本震の前に熊本で地震に遭遇した姜さんは「恐れなければならないのは、時間の経過とともに分断が細かく進むこと。例えば全壊と半壊、住む地域で異なる補償金の格差など。分断を越えて人と人とがどう助け合えるのかが課題」と語り、「どの国に生まれたかではなく、大切な経験をした場所が古里」などと持論を展開した。
 和合さんは「被災者の温度差を考えるとき、取り戻すべきは春夏秋冬の感覚。未来の祀りも日常の中で手を合わせ祈ることで、一つになる気持ちを大切にしたい」と話した。
 トークショーに先立ち福島の伝統芸能を未来につなぐ活動を行う伝統文化みらい協会の子どもたちが踊りを披露した。

福島民報社

最終更新:8/23(火) 13:07

福島民報