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PC1台で100台以上の車を盗んだ2人組が逮捕

THE ZERO/ONE 8月23日(火)9時0分配信

米ヒューストンで100台以上の自動車を盗難し、違法に輸出してきたとみられる2人の男が逮捕された。地元ヒューストン警察の8月4日の発表によれば、容疑者のMichael Armando Arce(24歳)とJesse Irvin Zelaya(22歳)の2人は「ノートパソコンを利用して」車両を盗んだのち、通常は夜のうちに国境を越えてメキシコへ渡り、現地の闇市場で盗難車を販売していたという。つまり窃盗の翌朝、オーナーが駐車場を見て呆然とする頃、すでに愛車は国外へ売り飛ばされているという悪質な犯行だ。

海賊版のソフトでお手軽ハッキング

「ノートパソコンを利用した窃盗」とは、どのような手口だろう? もう少し詳細な説明が8月5日の米ABCニュースに掲載されている。まず容疑者の2人が盗難していたのは「ジープのラングラー、チェロキー、ダッジのピックアップトラックの新しいモデル」だ。これらはメキシコの闇市場で特に人気が高いだけでなく、いずれの車両にも同じソフトウェアがインストールされている。

フィアット・クライスラー(以下FCA)の説明によれば、このソフトウェアは自動車メーカーやディーラー、鍵の業者などが利用しているものだという。キーフォブを紛失した顧客が再び自分の車を利用できるよう、データベースにアクセスしてデータを変更するとき、このソフトウェアが使われている。

2人の容疑者たちは車を盗難する際、「ノートパソコンを使って車両のセキュリティシステムに変更を加え、自分のキーを利用できるようにしていた」と伝えられている。また、彼らの自宅からはブランクのキーフォブも見つかっている。つまり犯人たちは、自動車修理の業者が利用しているソフトウェアの海賊版を利用し、何もデータの入っていないキーを「持ち主の新しいキー」として登録していた可能性が高い。悪意を持った第三者が、そのソフトウェアで勝手に登録内容を変更できないようにするためのセキュリティが破られたのか、あるいは最初からそのような対策が存在していなかったのかは不明だ。

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最終更新:8月23日(火)9時0分

THE ZERO/ONE