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人間はますます「動物化」?人工知能&ベーシックインカム時代に求められるエンタメを探る

SENSORS 8月23日(火)15時26分配信

人工知能時代に給付されると言われる生活費「ベーシックインカム」。働かなくても一定額がもらえる仕組みだ。“仕事をしなくてもある程度の生活ができる“時代に、どのようなエンタメが求められるのか?ベーシックインカムと人工知能に精通する経済学者、駒沢大学 井上智洋氏を取材した。

【元記事】人工知能&ベーシックインカム時代に求められるエンタメを探る

■人工知能が普及した時代にベーシックインカムの導入も進む?

「ベーシックインカム」という制度をご存知だろうか?全ての人に無条件に、最低限の生活費を一律に給付するもので、人工知能が人間の仕事を奪う時代に必要と考えられる制度のひとつである。「アルファ碁」をはじめとする人工知能の進化が注目される2016年に、ベーシックインカムと人工知能に精通する一人の経済学者が注目されている。駒沢大学経済学部講師の井上智洋氏だ。 彼の著『人工知能と経済の未来~2030年雇用大崩壊』には人工知能の進化と経済成長について丁寧に解説されており、近い未来にベーシックインカムを導入した社会が待っているのではないか?と考えさせられる。

さて、テクノロジー×エンターテインメントを追究するSENSORSでは「人工知能の普及」と「ベーシックインカム」制度の導入を前提として、以下の質問を井上氏に問いかけてみた。未来をポジティブに生き抜きたい方に参考となる取材記事になっていることを期待する。


■SENSORSが井上氏に投げかけた質問:
・現在存在しているもので、ベーシックインカム時代になくなるものは何か?
・我々はいまからどのようにクリエイティビティを強化すればいいのか?
・人工知能とベーシックインカム制度が普及する時代、どのようなエンターテインメントが好まれるのだろうか?


--世界中が人工知能を推進しており、人工知能が我々の職を奪うことが現実のものとなりつつあります。近い将来1日の労働時間が3時間になるという方もいます。ベーシックインカムが導入される時代に消滅していくものは何でしょうか?

井上: 「いい職に就きたいから英語を勉強する」「キャリア形成のために“イマ“を犠牲にする」ということが人工知能とベーシックインカムが普及した社会では少なくなると思います。人工知能の第一人者である東京大学松尾豊先生は、2025年頃には意味をちゃんと理解して自動翻訳/自動通訳を行う人工知能が登場すると言っていますが、そうであれば英語の勉強を無理に頑張る必要はなくなるかもしれません。もちろん英語でコミュニケーションをとるのが好きな方であれば別ですが、キャリア形成のために「好きでもない英語を頑張る」必要はなくなります。また、“社畜“というスラングがありますが、仕事の他に趣味が無い方々にも生きづらい未来になりそうです。幸い、既に若い世代は会社の仕事よりも自分の好きなことに時間を割きたいと思うようになっていますが、そうでない方々は「誰かが決めた制度の中で生きる」のではなく、「自分が好きで、熱中できること」に取り組むようにした方がこれからの時代には良いかもしれないですね。これからはもっと自分と向き合う必要が出てきます。

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最終更新:8月23日(火)15時26分

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