ここから本文です

プロトタイプで終わらずビジネス化するために必要なこと:広告新商品開発室セミナー

SENSORS 8/23(火) 15:47配信

今日ではスタートアップ企業のみならず、企業からも多くのプロトタイプが発表されている。ただ、プロトタイプを作ったけれども実際にビジネスとして「マネタイズ出来ない」、「活用方法が分からない」ということが多い。そこで広告の発想や手法で「技術をプロデュース」して、ビジネスにしてゆく組織「広告新商品開発室」を博報堂アイ・スタジオが今年4月に新設。今回、新設後初めてのお披露目となるセミナーを開催した。

【画像4枚】SENSORS:「プロトタイプで終わらずビジネス化するために必要なこと:広告新商品開発室セミナー」記事画像一覧

これまでの3年間に90個以上のプロトタイプを創り出している博報堂アイ・スタジオが今回新しい概念、『P2B(PROTOTYPE to BUSINESS)』を発表し、「プロトタイプをどうビジネスにつなげていくのか?」をテーマに、モデレーターに博報堂/ 広告新商品開発室から須田和博氏、スピーカーに博報堂アイ・スタジオ/ 広告新商品開発室、沖本哲哉氏、望月重太朗氏、そしてゲストとしてライゾマティクス齋藤精一氏、PARTY中村洋基氏を迎えて行われたパネルディスカッションの模様をお伝えする。

■自分の苦手なことを自覚すること

須田: さっそくではありますが、技術をプロトタイプにするときに大事にしていることは何かありますでしょうか?

中村: 苦手なことを自覚することは大事なことだと思います。
僕が一番苦労したのはハードウェアについて。僕はソフト面では自信がありましたがハード面については何にもわかってなかったなと気がつきました。ハードウェア制作について理解していないとコミュニケーションもとても大変です。
自分たちの得意な部分と苦手な部分をきちんと理解した上で全体のコミュニケーションを取るというのはとても大事だと思いました。すごい良いアイディアを生み出してもプロトタイプに落とし込めるかどうかも含めてハードウェア面とソフトウェア面で一度精査することは進める上で大事なことだと思います。

齋藤: 僕はスピードを重視しています。弊社ではプロトタイプを作る上で企画書は作っていません。とにかく、作り始めるということが大切だと思っています。
トライ&エラーを繰り返し、改善をすることでより良い物を作っていく。ということが大事になります。もちろんクライアント企業がいると企画書は必要になることがあるのですが、その場合には同時進行でプロトタイプ制作を進めるようにしています。
また、開発チームのモチベーションも重要なポイントです。弊社アカウント担当は開発チームのテンションが上がるようなアイディアや企画にして渡すことを意識しています。

望月: 博報堂アイ・スタジオとしては人を育てるためにプロトタイプは必要だなと感じています。自分たちが知らないことについては社内グループラーニングをしています。理解した上でプロトタイプを制作、アウトプットする。という流れが大事だと思っています。また、そのときに大切なのは恥ずかしがらずに表にだすことですね。

須田: では、プロトタイプをビジネスにしょうとするときに直面する課題は何かありますでしょうか?

沖本: インナーで直面している課題はスピードです。プロトタイプを精査することももちろん大事ですが、100点満点のプロトタイプを作りだそうとすると世の中にお披露目するまでに時間もコストもかかってしまいます。そこで重要なのは、プロセスデザインを描くことが大事だと思っています。

望月: プロトタイプをビジネス展開する際に権利などの確認も大切なポイントになり、ビジネスプロデューサーの存在がとても重要になると思います。

1/2ページ

最終更新:8/23(火) 15:47

SENSORS