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なぜ苦しんでいる? 今年のDeNA山崎康は「相手に恐怖感を与えられてない」

Full-Count 8月23日(火)10時29分配信

2年目の不調にあえぐ山崎、原因は「ボールの質の問題」

 DeNAの守護神・山崎康晃投手が厳しいシーズンを送っている。シーズン前半から3者凡退に抑えることができず、ルーキーイヤーの昨年のような絶対的守護神とは言えなかったが、何とか成績をキープ。しかし、8月に入ってから急降下。7月終了時点で1.69だった防御率は、12日の広島戦で3.77まで低下した。8日ぶりの登板となった21日の中日戦は打者2人を7球で仕留めてセーブを記録したものの、ここまで45試合登板で2勝5敗27セーブ、防御率3.71となっている。

DeNAは現在Aクラス…2016年NPB順位表

 昨年は58試に登板して2勝4敗、防御率1.92で新人最多記録の37セーブを記録。セ・リーグを席巻したプロ2年目の右腕は、なぜ苦しんでいるのか。どんな“壁”にぶち当たっているのか。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手としてプレーした野球解説者の野口寿浩氏は「ボールの質の問題」と指摘する。

「真っ直ぐが走らない。スピードガンも出ないし、バッターも手元で速さを感じていない。ツーシームも変化量が少ないです。ツーシームも、もちろん低めにしっかりコントロールできれば問題ないのですが、高めからくる機会も多いですし、あの落差しかないと、打者からすればチャンスボールになります。去年の変化量があれば別ですが…。対戦(相手)が慣れた、ということも理由としてはあると思いますが、全体的にボールの質(の問題)だと思います」

 課題は山崎康自身にあると分析。実際に、あるセ・リーグの打者は野口氏に「今年の山崎は真っ直ぐも速くないし、ツーシームも良くないから嫌じゃないです」と話していたという。「全体的に、昨年ほど相手に対して恐怖感を与えられていないのは間違いないです」と言い切る。

阪神との相性の悪さはCS進出への不安要素に?

 変化は投球フォームにも現れているという。最大の特徴であった「クロスステップ」が、去年とは違うというのだ。

「出始めの頃、クロスステップがどうこうと言われたのですが、今年の投げ方を見ていると、昨年ほどのクロスステップではなくなっています。修整しようとしたのか、もしくは他の理由でそうなっているのかは分かりませんが。それが、投げづらさに影響しているのかもしれません。真っ直ぐが走らないことを考えると、本人にしか分からない細かいところがずれているのだと思います」

 怪我をしやすいと言われるクロスステップだが、山崎康が意図的に修正してきたのならば、調子を取り戻すためにはさらなる調整が必要になるかもしれない。

 DeNAは現在、クライマックスシリーズ(CS)進出圏のリーグ3位につける。4位の阪神とは3.5ゲーム差。だが、このライバルに6試合登板で0勝2敗3セーブながら防御率15.00と打ち込まれている。Aクラス入りへ、今後の不安要素の1つとなりかねない。

「特に阪神打線は、山崎のことをカモにしています。中でもゴメスは、4打数4安打2本塁打と完璧に打ってます。ゴメスは山崎が出てきたらラッキー、と思うでしょうし、阪神戦ではラミレス監督も山崎の起用方法を考えなければならないかもしれません」

 疲労もあるだろう。野口氏は「去年、新人で開幕直後から抑えとして起用され、夏場に少し休みましたが、ほぼフルシーズンを戦い抜きました。そして2年目の今年も、同様に起用されています。ルーキーイヤーから連続でクローザーをしている選手はほとんどいません。こういう重責を担っているのですから、体もメンタルも負荷は高いと思います」と言う。

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最終更新:8月23日(火)11時29分

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