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関東最大級の規模…北本に縄文時代中期のドーナツ形集落 貴重な遺跡

埼玉新聞 8月23日(火)10時32分配信

 埼玉県北本市は22日、市内の下石戸下地区にある「デーノタメ遺跡」で、台地に広がる縄文時代中期の集落が長さ210メートルを超す関東最大級の環状集落であると発表した。縄文後期の大規模集落が東側に隣接していたことも新たに分かった。

 約6万平方メートルのデーノタメ遺跡は2008年の調査で、全国でも数少ない縄文時代中期から後期(約4000年~5000年前)の低地遺跡として話題になった遺跡。

 過去に行われた土地区画整理事業に伴った遺跡の発掘調査で竪穴住居跡や土器、石器などが大量に見つかり、縄文中期から後期の集落があったのが分かっていた。しかし、集落の規模や構造などは分かっておらず、文化庁や県教委の指導で調査していた。

 中期集落の調査は2、3月に行われた。長さ210メートル、幅120メートルのドーナツ形で、中央に広場がある環状集落が明らかになった。後期集落の調査は6、7月に行われ、谷の形に沿うように丘の上に集落が広がっていた。長さ約170メートル、幅70メートルと後期集落の規模としては大きいという。

 これまで遺跡内では縄文中期・後期のもので、集落が利用した植物を加工したりする低湿地遺跡(水場)も見つかっている。

 市は「一つの遺跡の中で縄文時代中期と後期の集落がほぼ完全な形で残り、集落で使っていた水場も一緒に残っているのは全国にも例が少ない。貴重な遺跡」と話している。

最終更新:8月23日(火)10時32分

埼玉新聞