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尿からiPS細胞作製。採血なしで負担軽減

ニュースイッチ 8月23日(火)14時50分配信

リプロセルが事業化。研究機関や製薬企業に提案

 リプロセルは尿の細胞からiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作る技術による「iPS細胞作製受託サービス」を始める。子会社の米ステムジェントが開発した「次世代RNAリプログラミング技術」を使い、従来技術よりiPS細胞の樹立効率を改善し、安全性も高める。

 尿からiPS細胞を作製する技術の事業化は世界初という。iPS細胞を扱う内外の研究機関や製薬企業に提案する。一般にiPS細胞はヒトの皮膚や血液から作製するが、医療機関でしか採取できず痛みも伴う課題があった。一方、尿は採取が極めて容易で場所や時間の制限を受けず、従来の負担を軽減できる。

<解説>
 京都大学の山中伸弥教授らがマウス由来のiPS細胞(人工多能性幹細胞)の作製を論文発表し10年が経過した。他人由来のiPS細胞から作った組織の細胞を患者に移植する「他家移植」など、臨床応用に向けた研究は新たな一歩を踏み出している。国内外の大学や企業では臨床応用を支える技術として、安全で高品質なiPS細胞を高効率に作製する手法の研究が進む。新興企業の代表格の一つ、リプロセルにはさまざまなパイプ役として期待したい。

最終更新:8月23日(火)14時50分

ニュースイッチ