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<台風9号>入間で橋流される 雨でテレビ聞こえず…道路から水噴出

埼玉新聞 8/23(火) 23:27配信

 22日に埼玉県内を直撃した台風9号。記録的豪雨の影響で、入間市は床上浸水や河川の氾濫などの被害が相次いだ。市内を流れる霞川では、橋が流される被害も。住民からは「怖かった」と不安の声が上がった。川越市では23日、被害を受けた道路の復旧が行われ、同日夕に通行止めが解除された。

 霞川の橋が流された現場は、河川の両脇に民家が点在する閑静な住宅街。近隣住民らによると、増水時、河川の水があふれ、一部の住宅にまで及んだという。

 「ここまですごいのは数十年ぶり」。住宅前の歩道まで水が来たという無職小林光一さん(69)は午後1時ごろ、橋が流される瞬間を目撃した。「橋の上まで増水し、波が打っていた。『ゴー』と大きな音を立てて橋が流されていた。あと30分、豪雨が続いたら自宅も危なかった」と話していた。

 橋の様子を見に来た近くに住む無職女性(72)は「台風は今までにないすごさだった」と興奮気味に話した。豪雨で一日中、家にいたという女性は「玄関ドアにたたき付ける雨音がすごくてテレビの音量を上げないと聞こえなかった」と振り返った。

 川越市砂の国道254号では、22日に大量の雨水が下水に流れ込み、空気と水圧の関係もあってマンホール付近で水が地表に噴出。道路が損壊したため、関係者は復旧対応に追われた。

 現場近くで働く男性(49)によると、22日正午ごろから道路に水があふれだし、「だんだんと勢いを増していった」と話す。近くでは噴水のように水が2メートル近く噴き出していた場所も。水が引いた後に現場を確認すると、道路が損壊し、波打ったような状態だったという。

 近くにある靴販売店の男性店主(35)は「『ゴーッ』という、山の中で水が流れるような音がした。こんなことは初めて」と驚く。近くに住む無職男性(71)は「地震でもないのに道路が壊れていてびっくり。流れ出した水は膝下くらいまできていた」と振り返った。

 道路を管理する県は22日午後2時25分ごろから現場周辺を通行止めにし、23日朝から復旧作業を開始。作業を終え、午後4時ごろに通行止めを解除した。

最終更新:8/23(火) 23:27

埼玉新聞