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【ブラジル】零細・小企業、02年上期以来の大幅減収 先行きの悲観的な見方は縮小

サンパウロ新聞 8/23(火) 4:02配信

 サンパウロ州内の零細・小企業の2016年上期(1~6月)の売上高は、世界的金融危機の影響を受けて沈んでいた09年上期を若干上回る程度の2753億レアル(約8兆2590億円)にとどまり、15年同時期に対して実質13.2%減と激しく落ち込んだ。この落ち込みは、上期のものとしては前年同期比17.9%減を記録した02年以来の大きさだ。零細・小企業支援サービス機関サンパウロ州支部(Sebrae―SP)の調査結果として伯メディアが15日付で伝えた。

 16年上期の数字はブラジル経済の貧弱なパフォーマンスの表れだ。失業率の上昇、労働者らの実質所得の減少、そして、最近になって上昇が確認されたが、長い間歴史的低水準に沈んでいる景況感といった要因が消費を減退させ、その結果として、零細・小企業の売り上げを減少させた。今年上期には工業、商業、サービス業の3産業すべてで二けたの落ち込みを記録した。工業は前年同期比15.3%減、商業は同11.2%減、サービス業は同14.7%減だった。

 6月単月の売上高は前年同期比11.4%減。工業が14.0%減、商業が10.8%減、サービス業が11.0%減だった。

 同支部のパウロ・スカフ支部長は「零細・小企業の業績は、経済が数年前の、景気が後退する前のレベルに戻るには、いまだに多くのものが欠けているということを示している」としている。また、同支部のブルーノ・カエターノ専務理事は「数字は上期がサンパウロ州の零細・小企業にとって悪いものだったことを示している。市場はいまだに弱々しく、消費の再開を遅らせている。経済が回復してからでなければ小規模ビジネスは強さを得ることができない」としている。

 州内の地方別に今年上期の業績を見ると、前年同時期に対する落ち込みが最も小さかったのは地方部だった。地方部の落ち込みは、大サンパウロ都市圏の15.3%、サンパウロ市内の14.6%、そしてサンパウロ市近郊の工業集積地域であるABCパウリスタの14.5%を下回る10.9%だった。いくつかの重要な農作物の良好なパフォーマンスが、地方部の零細・小企業の業績の落ち込みをある程度食い止めたものと思われる。

◆個人零細企業

 16年上期は同州内の個人零細企業にとっても非常に厳しい6カ月間だった。今年1~6月の個人零細企業の売上高は143億レアル(約4290億円)と15年同時期を20.8%下回った。産業別では、商業が22.8%減と最も大きく落ち込んだ。工業もそれに近い22.5%の落ち込みを記録、サービス業は18.2%減だった。

 また、16年6月単月の売上高は前年同月比7.8%減。11カ月連続で前年同月割れした。

◆先行き見通し

 今年7月の調査では、先行き6カ月間の自社の売り上げ見通しについて、サンパウロ州内零細・小企業の58%は「横ばい」との見方を示した。これは15年7月調査時の57%とほぼ同水準だった。

 ブラジル経済の見通しについて「良くなる」と前向きな見方を示した零細・小企業は、1年前の12%から29%へと大幅に増加した。それと同時に、「悪化する」との回答は15年7月時の44%から15%に大きく減少した。

 また、個人零細企業では、先行き6カ月間の自社の売り上げについて「良くなる」との見方を示したのは全体の48%と、15年7月調査時の42%を6ポイント上回った。

 ブラジル経済全体についての見方は、「良くなる」との回答が1年前の25%から39%に拡大、「悪化する」との回答は47%から16%に大きく減少した。

 今回の調査ではサンパウロ州内の零細・小企業1700社、個人零細企業1000社に対して聞き取りを行った。なお、同調査では、商業及びサービス業は従業員50人未満、工業は従業員100人未満で、年間の売上高が360万レアル以下の企業を零細・小企業としている。

サンパウロ新聞

最終更新:8/23(火) 4:02

サンパウロ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

うん、核融合炉を作ったよ
核融合こそ未来のエネルギー問題への答えであり、子どもにだって世界は変えられる、テイラー・ウィルソンはそう信じています。そして彼はそのどちらにも取り組んでいます。14歳の時に家のガレージで核融合炉を作り、17歳となった今、直前の依頼に応えてTEDのステージで自分の物語を(手短に)語っています。