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目的別の寄付が好調 横須賀市、ふるさと納税ブームが追い風

カナロコ by 神奈川新聞 8月23日(火)9時3分配信

 全国的なふるさと納税ブームを追い風に、横須賀市が福祉や子育て、医療などの目的別に設置する基金への寄付額を伸ばしている。返礼品制度を導入した2015年度に基金メニューも拡充。積立額と同額を市の予算から拠出し施策の充実につなげる仕組みを整えて納税者を誘導し、計11基金に前年度の3・5倍に上る寄付を集めた。

 市によると、15年度の各基金への寄付総額は約3641万円(決算見込み額)。14年度の約1046万円から大きく上積みし、新設を除く7基金のうち6基金で前年度を上回るなど好調だった。

 基金別のトップは「福祉基金」の952万円。人口減少や超高齢社会を反映してか、前年度(102万円)から急増した。新設の「子育て基金」も603万円と反響が大きく、不育症治療費の助成などに充てる「いのちの基金」が489万円で続いた。

 寄付総額の6割超を占めたのは、ふるさと納税経由の寄付。市は15年度、地場産品などを贈る返礼品制度を導入し、「子育て」「消防救急」「猿島」「スポーツ」の各基金も創設した。納税者らは使途を限定しない一般寄付も選べるが、市担当者は「メニューを細かく示して選択の幅を広げたことで、特に関心のある施策に寄付が集まったのでは」とみている。

 各基金への寄付は次年度事業の原資とし、市も一般会計から寄付と同額を拠出して予算計上する。納税者らの意向を施策に反映させる工夫で、吉田雄人市長は「市の仕組みを前向きに受け止めてもらっている。基金を市民生活にどう役立てたかの運用状況についても、寄付者に伝えていきたい」としている。

最終更新:8月23日(火)9時3分

カナロコ by 神奈川新聞