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安倍首相、北朝鮮・中国牽制で史上最高の防衛費を投入

ハンギョレ新聞 8/23(火) 17:58配信

来年度防衛予算5兆1685億円 歴代最大となる見込み 米日共同開発のSM3ブロック2A購入費、初計上 中国の海洋進出を防ぐため 自衛隊配備、潜水艦開発費用も

 日本が来年度の防衛予算(韓国の国防予算)の相当部分が、北朝鮮の核・ミサイル威嚇に備えるミサイル防御(MD)と中国の海洋進出を牽制する海洋戦力強化に充てられることが確認された。

 日本防衛省は毎年8月に次年度の防衛予算の要求事項を盛り込んだ「我が国(日本)の防衛と予算」という資料を公開する。この資料を分析すれば、現時点で日本が最も重要と考える安保脅威とそれに対する日本の対応策を確認できる。

 防衛省は2017年予算に、今年より2.3%多い5兆1685億円(約57兆6000億ウォン/韓国の国防予算は38兆7995億ウォン)を要求した。この予算案が国会で承認されれば、日本の来年度防衛予算は歴代最高値を記録する。日本の防衛予算は、2003年から2012年までの10年間は減少傾向を示し、安倍政権登場と共に2013年から4年連続で増加した。

 来年度予算案で最も目につく項目は、米日がこれまで執拗に開発してきたイージス艦用迎撃体のSM3ブロック2Aの「購入費」147億円だ。防衛省は昨年、この迎撃体の「開発費」として42億円を要求した。予算項目が開発費から購入費に変更され、早ければ来年にもSM3ブロック2Aが実戦配備されると見られる。

 北朝鮮などから日本に向けて弾道ミサイル攻撃がなされれば、海に展開した日本のイージス艦がSM3を活用して1次迎撃を試みることになる。既存モデルのSM3の場合は迎撃範囲が300キロメートルだが、改良型のSM3ブロック2Aの迎撃範囲は1000キロメートルと知られている。日本のミサイル防御能力が飛躍的に強化されることになる。これとは別に、地上配備用迎撃体のパトリオット(PAC)3の射程距離を延ばすための改修費用1065億円も計上された。しかしTHAAD(高高度防衛ミサイル)関連予算は計上されなかった。

 次いで目につくのは、中日間の激しい領土紛争が進行中の尖閣列島(中国名 釣魚島)防御のための「海洋戦力」強化予算だ。日本はこの間、中国の海洋進出を牽制するために鹿児島から沖縄を経て日本領土の最西端である与那国を結ぶ「南西諸島」に自衛隊の戦力強化作業を進めてきた。南西諸島は、東アジアに対する米国の軍事的関与を阻もうとする中国の軍事戦略「接近阻止・領域拒否」(A2/AD)戦略の核心の第1列島線に該当する。米日同盟と中国の力比べが繰り広げられている最前線と言える。

 日本は来年度予算に奄美大島と宮古島への自衛隊配置費用として746億円を計上した。この島には中国艦船を牽制するために既存モデルより射程距離が100キロメートル長い最新型の「12式地対艦誘導弾」(射程距離300キロメートル)が配備される。

 戦力強化は空中や海底でも行われる。中国が2013年10月、東シナ海の防空識別区域を拡張した後、中国空軍の動きを警戒するための自衛隊の緊急発進回数は2010年386回から2014年は943回、2015年は873回へ2~3倍増えた状態だ。航空自衛隊は中国空軍の活発な動きに対抗するため、現在の主力機のF-15 200機に装着できる空対空ミサイルの数を現在の8から16に増やすことにした。また、機体の耐久性強化のための改修も実施する予定だ。これとは別に、米海兵隊は5世代ステルス戦闘機のF-35B 16機を来年1月と8月の2回に分けて山口県の岩国部隊に配備する。

 潜水艦戦力の強化も予定されている。現在、海上自衛隊は優れたステルス機能を誇る「そうりゅう型」潜水艦を運用中だ。来年はさらに性能が改善された新型潜水艦一隻を建造するため予算760億円を要求した。

 日本防衛省は、2003年の国防予算をそれぞれ1とした時、2013年現在の中国の国防予算は3.89、韓国は1.97に増えたという資料を公開している。日本も安倍政権の登場以後、4年連続で防衛予算が増加した。東アジアの軍備競争はすでに始まっている。

東京/キル・ユンヒョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:8/23(火) 17:58

ハンギョレ新聞