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指圧師が実践、「疲れない生活」の秘訣とは?

SUUMOジャーナル 8/23(火) 7:00配信

夏も後半だが、まだまだ残暑も厳しい。外に出れば、照り付ける太陽に根こそぎ体力を奪われる。せめて自宅で過ごすときくらいは疲れることを避け、心身の回復に努めたい。だが、特に何をするでもなく過ごしていても、意外と疲労は蓄積していくものだ。そこで、人間の疲労のメカニズムを知り尽くす専門家に、自らが実践している「疲れない生活」の秘訣を聞いた。

■疲れないソファでのくつろぎ方とは?

お話を伺うのは指圧師の斎藤充博さん。東京都世田谷区の「下北沢ふしぎ指圧」にて週3回、浪越指圧をベースにした施術を行っている。ゴリゴリに疲れをため込んでくる患者さんを日々その指で癒やし続けている斎藤さんは、自身も日ごろから「疲労をためない」暮らしを心がけているようだ。そのポイントを伺ってみよう。

【疲れないソファの座り方】だらだらするにもコツがある
「ソファに座る際はクッションなどを腕の下に置き、“ひじかけ”をつくります。腕ってだらーっと伸ばしていると、筋肉で支えていなくちゃいけないので疲れるんですよ。クッションを挟んで下から支え、ひじの角度を水平より少し上に保つと楽になる。背中と、腕から肩にかけての筋肉が完全にゆるんですごくリラックスできます」(斎藤さん、以下同)

【膝、腰を痛めない立ち上がり方】労力ゼロで勝手に尻が持ち上がる
「ソファや椅子から立ち上がるときは、膝から立とうとせず“頭から”。手をひざの下に置き、頭を下げてイスの上でグっと“おじぎ”をします。すると自然にお尻が浮き上がって、まったく力を使わず立ち上がることができます。腰、膝を痛めずに立ち上がることができるので、ご高齢の方などにもおすすめです」

■ちょっとした工夫で睡眠の質を高める

また、斎藤さんが特にこだわりをもつのが睡眠だ。最も効果的な睡眠を模索するなかで行きついた、最良の寝方を教えていただいた。

【疲れない寝方 その1】枕、マットレスはやわらかすぎないものを
「まず枕やマットレスですが、低反発のものはあまりオススメしません。頭や身体が沈み込んで最初は気持ちいいんですけど、そのまま身動きがとれなくなってしまうので、寝返りをほとんどとらずに朝を迎えてしまう。逆に疲れてしまいます。最近は寝具売り場でも“高反発の枕”が出てきているくらい、一時の低反発ブームは過ぎ去った感がありますね。あとは、仰向けで寝るときに膝の下にクッションや毛布を丸めたものを入れておくと、腰が伸びてラクになりますよ」

【疲れない寝方 その2】睡眠時は光を完全に遮断。睡眠時間をコントロール
「僕はアイマスクをして寝ます。特に夏は朝早くから日差しが差し込んできてしまい、ヘンな時間に目覚めてしまったりするので。遮光カーテンを使っていても、意外と明るくなってしまいます。部屋を真っ暗にし、さらにアイマスクで完全に光を遮断して、必ず7時間はきっちり寝るようにしています」

【疲れない寝方 その3】枕をアイスノンで冷やして体温調整
「最近は、枕に1時間くらいアイスノンを置いて冷やしています。寝る直前に外すと、冷たすぎずに気持ちよいです。人間は眠るときに中心体温が下がります。なので、あらかじめそれを枕のほうでやっちゃうと、寝付きやすくなります」

【疲れない寝方 その4】仮眠をおろそかにしない。眠くなったら“きちんと寝る”
「これは僕がフリーランスだから可能なのかもしれませんが、仕事中でも眠くなったら寝るようにしています。30分の仮眠でもイスやソファではなく、必ずベッドで寝ますね。うっかりヘンな体勢で寝て身体が痛くなったりとか、寝るのを失敗したときのリスクってでかいので。寝るなら“ちゃんと寝る”。リモートワークなどで在宅仕事をされている人や、休日の昼寝の際にはそう心がけておくといいかもしれません」

なお、斎藤さんがこうした生活を実践し始めたのは指圧師を志すようになってから。それまでより、やはり“疲れにくく”なったのだろうか?

「疲れにくいというか、疲れてもすぐ回復するようになりました。日ごろからある程度意識していると、身体のちょっとした疲れに気付きやすくなる。だからこそ、意識して休んだり昼寝をしたりして、疲労をマネジメントできるようになったと思います。そういえば、風邪もひかなくなりましたね」

リラックス空間であるはずの自宅で疲れをため込んでしまうのでは元も子もない。専門家の指南にならい、身体にやさしい生活を心がけてみてはいかがだろう。

●取材協力
・下北沢ふしぎ指圧

榎並紀行(やじろべえ)

最終更新:8/23(火) 7:00

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