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外来種の巻き貝繁殖

紀伊民報 8月23日(火)16時34分配信

 和歌山県白浜町湯崎の海に面した通称「大谷の浜」を流れる小川で、熱帯―亜熱帯に分布する外来種の淡水巻き貝「ヌノメカワニナ」が繁殖しているのが分かった。県内で見つかったのは初めて。日本貝類学会評議員の湊宏さん(77)=白浜町中=は「熱帯魚などの飼育水槽から巻き貝が流れ出た可能性が高い。温排水が谷川に流れ込み、繁殖できる条件がそろっている」と話している。

 ヌノメカワニナは、各地で一般的に見られるカワニナ科のカワニナ類とは異なり、トウガワカワニナ科に属し、東アジア―東アフリカに分布する。近年ではカリブ海や北アメリカ、ニュージーランドなどへの移入も分かり、生息域を世界的に広げている。

 国内では鹿児島県南部以南に自然分布しているが、大分県由布市、滋賀県草津市、静岡県の伊豆市や伊東市でも見つかっている。温泉地や温排水路などで繁殖し、これらは人為的な移入とみられている。

 川底の藻類を食べ、殻高は3センチ前後。殻の色は灰褐色。卵胎生。雌雄同体のため繁殖力は極めて強い。小笠原諸島では現地の固有種を脅かし、置き換わってしまう可能性があり、生態系への影響が懸念されているという。

最終更新:8月23日(火)16時34分

紀伊民報