ここから本文です

エラリアン氏:米低金利維持は金融不安定化も、緩やかな正常化を

Bloomberg 8月23日(火)3時50分配信

独アリアンツの主任経済アドバイザー、モハメド・エラリアン氏は22日、米経済が労働生産性の低下によって下方圧力を受けているとはいえ、米金融当局者は政策金利を低水準で据え置くことで生じるコストを検討する必要があると述べた。

エラリアン氏はブルームバーグラジオとのインタビューで、異例の金融政策により「将来、金融が不安定化するリスクもある」と指摘。「そのことが、緩やかな金利正常化の取り組みを支持する最大の根拠だ。そうしなければ、過剰なリスクテークを助長することになるからだ」と説明した。

米労働生産性は4-6月(第2四半期)に予想に反して低下し、3四半期連続の前期比マイナスとなった。しかしエラリアン氏は、低金利を維持すれば預金者の利益を損なう一方で、一段と高いイールドを求める債券投資家の無謀な取引を促し、金融市場にゆがみをもたらす可能性があると警告してきた。

エラリアン氏はまた、幾つかの経済大国で、選挙で選ばれた人々が成長鈍化への有効な財政面からの対応策を打ち出せない中で、金融政策の目標を達成できないリスクにも言及。特に日本では前例のない金融緩和の後でも物価は下がり続けており、目標から遠ざかっていると指摘した。

エラリアン氏は「最も望ましくない事態は中央銀行が効力を失うことだ。米連邦準備制度、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行のいずれもがそうなりたくないと思っているが、頭の片隅ではそうした恐れを感じている」と述べた。同氏はブルームバーグ・ビューのコラムニストでもある。

原題:El-Erian Says Fed Risks Instability, Excess by Keeping Rates Low(抜粋)

3段落目以降に発言などを追加して更新します.

Katherine Chiglinsky

最終更新:8月23日(火)9時41分

Bloomberg