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NY外為:ドル上昇、FRB副議長発言で年内利上げ観測強まる

Bloomberg 8月23日(火)5時6分配信

22日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長が米経済は金融当局の掲げる目標の達成に近づいていると述べたことで、年内利上げの観測が強まった。

ドルは主要通貨のほとんどに対して上昇し、ドルの動きを示す指数は2営業日続伸となった。先週は複数の米金融当局者から年内利上げの可能性を示唆する発言が出ていたが、フィッシャー副議長も21日の講演で同様のシグナルを発した。フェデラルファンド(FF)金利先物のデータによれば、副議長の発言を受けて12月までの利上げ確率は53%に上昇した。

BNPパリバのシニア米国エコノミスト、ローラ・ロスナー氏は「フィッシャー副議長は、年内の追加利上げに対する市場の期待をやや高めたようだ」と述べた。同氏は米当局が9月に利上げすると見込んでいる。

ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.2%上昇。ドルは対円で0.1%高の1ドル=100円33銭。対ユーロではほぼ変わらずの1ユーロ=1.1319ドル。

フィッシャー副議長は21日、コロラド州のアスペン研究所での講演で「われわれの目標に近いところにある」と発言。「今後を見据えると、投資が驚くほど弱い局面から回復し、過去のドル高の影響が弱まることから、向こう数四半期に国内総生産(GDP)の伸びは加速すると予想する」と述べた。具体的な金利見通しは示さなかった。

先週にはニューヨーク連銀のダドリー総裁が、力強い雇用の伸びを受けて賃金が上昇し始めるとの認識を強めていると指摘。またサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は、次回9月の連邦公開市場委員会(FOMC)では全ての会合と同様、利上げを討議する可能性があると述べた。セントルイス連銀のブラード総裁は、当局の目標に「非常に近い」ところにあると指摘した。

先物市場に織り込まれる9月会合の利上げ確率は現在26%。12月会合まででは53%となっている。1週間前はそれぞれ18%、45%だった。イエレンFRB議長は26日、ワイオミング州ジャクソンホールで開かれるカンザスシティー連銀主催のシンポジウムで講演する。

バンク・オブ・ノバスコシアのストラテジスト、ショーン・オズボーン氏とエリック・セオレット氏はリポートで、「フィッシャー副議長の前向きなコメントは、全般的に強まりつつあるFOMCの自信をさらに補強する内容だ」と指摘した。

原題:Dollar Advances as Fischer Tips Fed Balance Toward Tightening(抜粋)

第3段落のコメントを差し替え、5段落以降を追加し更新します.

Maciej Onoszko, John Ainger

最終更新:8月23日(火)6時56分

Bloomberg