ここから本文です

ドル100円前半、米利上げ時期めぐる不透明感重し-イエレン講演警戒

Bloomberg 8月23日(火)10時13分配信

23日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=100円台前半で推移。26日に米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長の講演を控え、米国の利上げ時期をめぐる不透明感を背景にドル売り圧力が掛かった。

午後3時28分現在のドル・円相場は100円10銭付近。ドルは朝方に付けた100円39銭を上値に、一時100円04銭と2営業日ぶりの水準まで下落した。午後は午前に形成されたレンジ内で、日本株の下落を背景にやや円買い方向に振れる展開となった。

みずほ証券投資情報部の由井謙二FXストラテジストは、「イエレン議長の講演まではどちらかというと手掛けにくい状況下で、ドル・円はトレンドが下向きの中、上値の重さが嫌気されている」と説明。この日の午後は「株売りと円買いが両方持ち込まれたという感じの動きになった」と言う。

22日の米国債相場は上昇し、10年債利回りが低下した。取引序盤にはフィッシャーFRB副議長が21日に年内利上げは依然検討されていると示唆したことを背景に売りが先行。その後、副議長が同時に労働生産高を刺激する能力がFOMCにあるかという疑問を呈し、経済は「予測可能な将来において生産性の伸びが減速する運命」にあるのではないかと問いかけた点が材料視され、上げに転じた。

三井住友信託銀行NYマーケットビジネスユニットの海崎康宏マーケットメイクチーム長(ニューヨーク在勤)は、米利上げについて「9月ということであれば、盛り上がるのだろうが、年内というとどうしても一歩引いた目でみてしまうというのはある」と指摘。目先の注目はジャクソンホールのイエレン議長発言になるとした上で、「これも特に9月というような発言はまずないと思うので、年内利上げへの意欲を出せるかどうかがポイントになってくる」とみる。

日本銀行の黒田東彦総裁はこの日、日銀本店で開いた「フィンテックフォーラム」であいさつした。みずほ証の由井氏は、「もともと金融政策に関する講演ではないため、材料にはならなかった」と言う。

産経新聞の黒田総裁インタビューはこちらをクリックしてください

Kazumi Miura

最終更新:8月23日(火)15時28分

Bloomberg