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9月のG20首脳会議、中国は青い空でお出迎え-原油相場には暗雲か

Bloomberg 8月23日(火)11時41分配信

中国で20カ国・地域(G20)首脳会議が来月開かれる。原油相場の強気派にとってこれはマイナス材料かもしれない。

中国当局は、杭州で開く同会議で各国首脳を青い空で迎えるため、何百カ所もの工場に対し稼働を抑制するよう命じた。コンサルタント会社エナジー・アスペクツによると、こうした制限は先の洪水被害と共に7-9月(第3四半期)の中国の石油需要を日量25万バレル下押しする可能性がある。

長江沿いにある製油所や石油化学プラントなどの施設での稼働減速で、1-6月(上期)に記録的な高水準まで膨らみ、米国さえ上回る時期があった中国の原油輸入は鈍る恐れがある。

エナジー・アスペクツのアナリスト、ミカル・メイダン氏は「中国では天候と政策が引き金となり減速している」と指摘。「洪水による悪影響が弱まってきたように見える一方、G20首脳会議を控えて工業面で制限がかかる新たな局面に入りつつある。中国の需要は確実に弱くなるだろう」と分析した。

中国では大きなイベントの開催を控えて一時的に環境対策を講じてきた歴史があり、そのたびに商品相場に影響を与えてきた。2008年の北京夏季五輪の前には、北部・山西省や河北省の小規模炭鉱の閉鎖が命じられ、石炭供給の不足に拍車が掛かり国内の価格が最高値を付けたことがあった。14年に北京で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の前には世界で鉄鉱石を最も買い入れている中国で一部の製鉄所に生産停止が命じられたことにより、鉄鉱石価格が下落したこともある。

原題:Oil Faces Dark Clouds as China Chases Blue Skies for G-20 Summit(抜粋)

Serene Cheong, Ben Sharples, Dan Murtaugh

最終更新:8月23日(火)11時41分

Bloomberg