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元安に賭ける取引広がる-オプションコスト低下と米利上げ見通しで

Bloomberg 8月23日(火)15時24分配信

オプション市場で人民元下落に賭ける取引のコストが8月初めにほぼ2年ぶりの低水準となってから、トレーダーらは元値下がりを見越した取引を増やしている。

香港市場での対ドルでの人民元3カ月物プットオプション(売る権利)のコールオプション(買う権利)に対する上乗せコストは23日までの12営業日のうち11日で上昇。23日時点ではコストの違いは1%を若干下回る水準となっている。8月1日には0.53%に低下していた。9月に杭州で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議を控え、政策当局が元相場を安定させるとの楽観的な見方が広がった。

米金融当局者が年内の利上げは可能と示唆したことで、市場が織り込む年内米利上げ確率は高まった。

みずほ銀行の外国為替ストラテジスト、張建泰氏(香港在勤)は、「このところのコストが低いことや、中国のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)が弱く米金融当局は利上げ準備を行っている可能性があることから、弱気派が元安に賭けている」と述べた上で、「現時点で中国人民銀行(中央銀行)に対抗する形で取引するのは賢明ではないと思う。中銀は人民元を防衛する効果的な手段を持っているし、急激な資金流出は許さないだろう」と述べた。

人民元は中国本土市場で現地時間23日午後4時50分(日本時間同5時50分)現在、前日比0.16%高の1ドル=6.6420元。オフショア人民元は0.10%高。

原題:Traders Accumulate Bearish Yuan Wagers on Low Costs, Fed Outlook(抜粋)

Tian Chen

最終更新:8月23日(火)18時55分

Bloomberg