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めざせなでしこリーグ!お米を育てる女子サッカー チーム〈FC越後妻有〉/新潟

Webマガジン コロカル 8月23日(火)12時27分配信

コロカルニュースvol.1823

サッカーと、農業。一見なんの関係もなさそうな、ふたつのジャンル。2016年春、越後妻有(新潟県十日町市・津南町)にこのふたつを実践する農業実業団チームが誕生しました。

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その名も〈FC越後妻有〉。この名前を聞いて、ピンときた方もいるかもしれません。越後妻有といえば、世界最大級の国際芸術祭〈大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ〉の舞台。本プロジェクトも、この芸術祭の一環で行われるものなのだとか。

チームの選手は、ただいま2名。サッカー関係者を通して声をかけられ、越後妻有にやって来た西川美里さんと大平理恵さんです。

2人は十日町市に暮らし、朝は鳥のさえずりや虫の声を聞きながら田んぼに入り、朝食後はサッカーのトレーニング、昼はゆっくり休み、午後にはまた農作業をするという毎日を送っているそう。

このプロジェクトの目的は、女子サッカー選手が棚田の担い手として移住・就農し、里山の風景を守っていくこと。そして、都市部ではできないゆたかな暮らしとアマチュア競技スポーツの両立をはかること。

それにしても、なぜサッカーと農業という組み合わせが生まれたのでしょうか。発起人は、FC越後妻有ディレクター/奴奈川キャンパス体育学科チューターの坂口淳さん。サッカーを中心にさまざまな活動を行ってきた坂口さんは、食に興味をもち、仕事の合間に全国の農業現場をめぐってきました。そのうちに、後継者不足の問題に取り組みながら、アマチュアサッカー選手のキャリアを支援するこのプロジェクトを思いついたといいます。

「長い時をかけて山の上まで築かれたうつくしい棚田、澄んだ空気と清らかな水、旨い米や野菜、山の恵みをいただく食生活、心身をリフレッシュできる温泉、ゆっくり流れる時間。越後妻有には、都市では味わえない豊かな暮らしがあります。

いま、越後妻有が若い力を必要としています。先祖から引き継いできた田んぼはこの地域の人たちにとって誇りであり、地域のシンボルであり、生きてきた証です。

80歳を超える年齢になっても何とか踏ん張って山奥の田んぼをやってきたがそれも限界になる。過疎高齢化で手の回らなくなった田んぼを守り、里山の風景を未来に残すお手伝いをしていきたいのです。
ここで身につけた農業のスキルは、生涯選手たちの糧となり、選手としてプレーができなくなった後の生活=セカンドキャリアも、農業の担い手として自立する契機を与えてくれるはずです」(坂口さん)

いま、日本の農家の65%は65歳以上。稲作にいたっては、70歳以上になります。(農林水産省「2015 農林業センサス」より)「農業に若い力を呼び込めたら」という思いから始まったFC越後妻有。たしかに、明るい光を灯す存在となってくれそうです。

しかも田んぼ作業は、バランス感覚が鍛えられたり、共同作業によってコミュニケーション能力が磨かれたりと、サッカーにもプラスになるのだとか!

毎日のようにサッカーと農業にいそしむ、大平理恵さんと西川美里さん。2人は、FC越後妻有への参加が決まってからこの地に引っ越してきました。大平さんは青森県七戸町、西川さんは兵庫県神戸市のご出身。一体、なぜ参加を決めたのでしょうか。

「移住のきっかけは、大学で専攻していた農業を学びながら今まで続けてきたサッカーができる環境だったから。自分が大学で学んだことを少しでも活かせるのならチャレンジしてみよう、万が一仕事がなくなっても、自分で何か栽培できたら食べていけるだろうと思い、半分はノリと勢いでここに来ました。

地域の方々の温かさ、うつくしい棚田の風景、季節のおいしい食など、田舎ならではの魅力が多くあり、越後妻有はすごく良いところだと思います」(大平さん)

「私はただ“サッカーがしたい”その一心でこちらに移住してきました。はじめは、慣れない環境に戸惑うことや驚くことも多々ありました。

しかし、地域の方々がとても温かく、いつも気にかけて支えてくださるので、移住してまだ2か月ですが生活にも慣れ、友達もでき、毎日楽しく過ごしています。

私は、農業未経験で慣れるまで上手くいかないことも沢山ありましたが、地元の方も棚田チームの先輩もとてもていねいに教えてくれるので、いまではトラクターや田植え機などの機械もひとりで使えるまでになりました。
サッカーの面でのいまの目標は、FC越後妻有として試合をすることです。いま、支えてくださっている地域の方々に、自分たちが活躍することで恩返しがしたいと思っています。

ゆくゆくはなでしこリーグに参入することが目標ですが、いまは目の前の目標に向かって日々努力しています」(西川さん)

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最終更新:8月23日(火)12時27分

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