ここから本文です

ドイツ映画賞6冠アイヒマン拘束作戦描くサスペンス、17年1月に全国公開決定

映画.com 8月24日(水)8時0分配信

 [映画.com ニュース] ホロコーストに深く関わった元ナチス親衛隊将校アドルフ・アイヒマンの拘束作戦の裏側に迫り、2016年のドイツ映画賞で6冠を達成したサスペンス映画「The People vs Fritz Bauer」(原題)が、「アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男」の邦題で2017年1月に全国公開されることが決定した。

 第2次世界大戦終結後、ドイツ国外に逃亡したアイヒマンは、1950年に身分を“リカルド・クレメント”と偽りアルゼンチンに入国。その後、約10年間にわたってウサギ飼育農家などに従事しながら生活し、60年にイスラエルの諜報機関モサドによって拘束された。世界中に生中継された翌61年の“アイヒマン裁判”は当時の人々に衝撃を与え、その舞台裏は「アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち」として映画化もされた。

 今作は、モサドにアイヒマン潜伏の情報を提供し、拘束作戦を成功に導いた西ドイツのユダヤ人検事フリッツ・バウアーにスポットを当てる。社会がかつてのナチスの蛮行から目を背けつつあるなかで、バウアーがいかにしてアイヒマンを追い詰めたかを描き、権威あるドイツ映画賞で作品賞、監督賞、脚本賞など6冠に輝いた。「アイヒマン・ショー」や、1963年のフランクフルト・アウシュビッツ裁判を題材にした映画「顔のないヒトラーたち」の前日譚とも言える物語だ。

 ドイツの気鋭ラース・クラウメ監督がメガホンをとり、「ブリッジ・オブ・スパイ」「ヒトラー暗殺、13分の誤算」など、ドイツのみならず米ハリウッドでも活躍するブルクハルト・クラウスナーが主演。さらに「東ベルリンから来た女」「あの日のように抱きしめて」のロナルト・ツェアフェルトら、ドイツ内外で活躍する俳優たちが顔をそろえた。

 また、ポスタービジュアルも披露。“アイヒマンを追う迷路”を象徴するようなハーケンクロイツや、「アウシュビッツ裁判へと繋がる“極秘作戦”が、半世紀を経て初めて明かされる」という文言を配置し、クラウスナー演じるバウアーが鋭く目を光らせる姿を切り取った。「アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男」は、17年1月から東京・渋谷のBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開。

最終更新:8月24日(水)8時0分

映画.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。