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“日本のメッシ”久保が東京五輪に出られない!?

東スポWeb 8月24日(水)10時0分配信

 2020年東京五輪に臨む次世代エースに難題が浮上した。閉幕したリオデジャネイロ五輪のサッカー男子で1次リーグ敗退に終わった日本は4年後の地元開催でメダル獲得が至上命令となる。その躍進のキーマンと期待されているのが、U―16日本代表FW久保建英(15=FC東京U―18)だ。かつてバルセロナ(スペイン)の下部組織で活躍した逸材だが、早くもスペイン復帰の可能性が出ており、東京五輪参戦は微妙な情勢だ。

 リオ五輪では手倉森誠監督(48)がメダル獲得という壮大な目標を掲げながら、1次リーグ敗退という屈辱の結果に終わった。次なる五輪の舞台は東京。自国開催で再び赤っ恥をかくことは許されない。メダル獲得は日本サッカー界の総力を挙げた大目標となる。

 その東京五輪でエースに期待されているのが久保だ。川崎U―10からバルセロナの入団テストに合格し、10歳だった2011年9月にスペインでデビュー。世界中から有望株が集まる同クラブの下部組織でエースとして得点王にも輝くなど活躍し“日本のメッシ”として脚光を浴びた。

 しかし国際サッカー連盟(FIFA)は14年4月、バルセロナに18歳未満の外国人選手獲得について違反があったと判断しトップチームに選手獲得禁止の処分を下した。違反選手に該当する久保はバルセロナで試合に出場できなくなり、無念の帰国。昨年5月にFC東京U―15むさしに入団していた。

 その後は格の違いを見せつけ、今季は世代を超えてFC東京U―18でプレー。今夏のクラブユース選手権では飛び級ながら得点王にも輝いた。各年代別代表チームにも招集されており、日本サッカー協会は4年後に19歳となる久保を絶対的なエース候補とにらんで英才教育を施している。

 このまま東京五輪に臨めば、日本のメダル獲得に貢献してくれるはずだが、ここで気になる情報が浮上。協会の西野朗技術委員長(61)は今春に海外クラブを視察した際に「バルサに行って、ダイレクターに育成の話を聞いたりもした。『久保を早く返してくれ』と言われたりね」とくぎを刺されたというのだ。

 バルセロナ側がいまだに久保の才能を高く評価している証し。国際移籍が解禁される18歳の誕生日19年6月にも、スペインへ復帰する可能性が高いわけだが、そこで大きな問題が出てくる。久保が欧州クラブの所属になると、東京五輪に参戦できなくなるのだ。

 リオ五輪に向けても大モメとなったが、現状のルールではクラブ側が五輪に選手を派遣する義務はなく、協会側はあくまで協力を求めることしかできない。なかでもスペインは五輪に消極的。実際に、バルセロナは08年北京五輪でFWリオネル・メッシ(29)の招集を巡ってアルゼンチン協会と激しく衝突した。

 リオ五輪の直前にはFW久保裕也(22=ヤングボーイズ)がクラブ側の都合で招集をドタキャン。日本は再び“久保問題”に頭を悩まされることになるかもしれない。

最終更新:8月24日(水)10時29分

東スポWeb