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のんがアニメ映画「この世界の片隅に」で主演、「地面からふわっと浮いちゃいそう」

映画ナタリー 8月24日(水)5時0分配信

こうの史代のマンガを原作とする劇場アニメーション「この世界の片隅に」で、のんが主演を務めることが決定。また、YouTubeにて本予告が公開された。

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本作は戦時中の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向いてたくましく生きる女性・すずの姿を描く物語。2015年に行われたクラウドファンディングで目標額の2000万円を大幅に上回る3622万4000円を集め、製作が決定した。主人公・すずをのんが演じるほか、細谷佳正、稲葉菜月、小野大輔、潘めぐみ、岩井七世らが共演に名を連ねる。監督を務めたのは「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直。

のんは今回の主演決定について「すごく本当に、とんでもなくうれしくて、なんか地面からふわっと浮いちゃいそうなくらいうれしかった」と喜びをにじませ、「普通に生活しているとか、ただ生きているっていうことが、ああやっぱり普通っていいな、と思える映画だと思うので、そういうのを感じていただきたいなと思います」と述べている。

のんの声を聴くことができる本予告では、呉に嫁いできたすずが、戦争の暗い影に日々の生活を脅かされながらも毎日を楽しんで生きていく姿が映し出される。最後には「ありがとう。この世界の片隅に、うちを見つけてくれて」というすずのセリフも。

また、本作の音楽を、本予告や特報でも使用されている「悲しくてやりきれない」を歌うシンガーソングライター・コトリンゴが担当することも決定した。

「この世界の片隅に」は11月12日より東京・テアトル新宿、ユーロスペースほか全国でロードショー。

のん コメント
オファーを受けたときの気持ち
すごく本当に、とんでもなくうれしくて、なんか地面からふわっと浮いちゃいそうなくらいうれしかったです!

声優に挑戦しようと思った理由
映像を観させていただいたり、原作も読ませていただいて、すごい映画だと思ったので、ぜひやりたいと思いました。

アフレコについて
別世界だなというのを痛感しました。体全部を使って演技をするときは、直接皮膚感を何も考えずに使えるのですけど、声だけでそれをすべて表現するのは難しくて、全然違うなと思いました。すごく楽しかったです。

アニメの世界の中に入った印象
映像を観させていただいたときに、セリフが入っていなくても絵だけですごく泣けてくるというか、ここに声を乗せていくのは簡単じゃないなと、心して挑んでいます。すごくうれしいのですが、(完成が)どんな感じかなって思っています。

原作の感想
私は、戦争や暴力の描写が嫌いで苦手で、目を向けないで拒んでいたところがありました。(戦争は)非日常なもので別次元のものと思っていたのですが、原作を読ませていただいて、日常と隣り合わせに戦争があったのかもしれないなと感じて、今まで拒んできたものに目を向けてみようと思いました。

広島弁について
難しいですね(苦笑)。標準語でいけちゃうところとかあるんですけど、言葉自体は「何々しとる」とか関西弁っぽいところもある。なのに、イントネーションは標準語、みたいなところがあったりして難しかったです。でもかわいいなと思ったので、がんばってしゃべりました。

すずに共感する点
感情が沸き立ったときに、がーって絵を描いていく感じがすごく共感しました。すずさんはぼーっとしていると言われながらも、パワフルでポジティブなところに共感しました。劇中ですずさんがやっているような着物のリメイクにも挑戦してみたいです。

アフレコ中に苦労したことや楽しかったこと
最初はすごく難しくて、どうしたらいいんだと悩んだんですけど、やっていくうちに絵に息を吹き込むというのが楽しくて。ああ、声優さんはこういうことをされてたのかと思うと興奮しました。

すずは戦時中でありながらも日々を楽しんで生きているが、何かやってみたいと思ったことはあるか
実際に着物からもんぺを作ったり、野草でご飯を作ったりとかやってみたいなと思いました。すずさんが一生懸命なんだけど、すごく楽しみながら節約したり、リサーチしているのを見たら、とても面白そうと思いました。

クラウドファンディングで製作が決定した作品に関わることについて
観たい映画を一緒に製作していくという、応援してくださってる皆さんがこの映画を一緒に作っているというのが本当に素晴らしいことだなと思います。私もそこに参加させていただけることがすごくうれしいです。

コトリンゴの「悲しくてやりきれない」について
コトリンゴさんの手によって映画の世界に溶け込む音になって流れていて、あの景色に流れてくるのが、心の中に直接、広島の当時の映画の中の空気に触れた気にさせてくれるような感じで素敵でした。

本作の見どころ
普通に生活しているとか、ただ生きているっていうことが、ああやっぱり普通っていいな、と思える映画だと思うので、そういうのを感じていただきたいなと思います。そして、ぜひご家族を誘って観ていただきたい。大切な感覚を一緒に共有できると思うのです。

片渕須直 コメント
6年前「この世界の片隅に」をアニメーションにしようと思ってからずっと、すずさんの声を探していました。監督補の浦谷(千恵)さんと互いに誰がいいかを考えていたところ、2人とも同じ声を思い描いていました。ご縁に恵まれて、のんさんの声をマイクを通して聞いた時、何年も前から自分たちが想像してきた声が、すずさんとなって現れました。その時、のんさん以外のすずさんは考えられないと確信しました。すずさんに命を吹き込んでくれて感謝の気持ちでいっぱいです。この作品は本当に幸運に恵まれたと思います。

コトリンゴ コメント
オファーをいただいたときはうれしい気持ちと、片渕監督の綿密な作品作りについていけるようにと気持ちを引き締めました。原作には、とても不思議な引き込まれ方をしました。これまで読んできた戦争の時代のお話とは少し違い、その時代の普通の人々の、普通の暮らしが丁寧に描かれていて、主人公のすずさんのほんわかした雰囲気が、身近に感じられたからだと思います。そのすずさんの心情にすごく合っているからと予告編に使用してくださっていた「悲しくてやりきれない」のカバーをさらにリアレンジしてすずさんに寄り添えるように、生楽器をメインに書き直しました。



(c)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

最終更新:8月24日(水)5時0分

映画ナタリー

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。