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白石和彌監督×井端珠里×白川和子でロマンポルノの名匠・田中登監督へオマージュ捧げる

映画.com 8月24日(水)13時0分配信

 [映画.com ニュース] 白石和彌監督の初ロマンポルノ作品のタイトルが「牝猫たち」に決まり、女優の井端珠里が主演として果敢に濡れ場に挑んでいることが明らかになった。また、日活ロマンポルノの記念すべき第1作「団地妻 昼下がりの情事」に出演した白川和子が、SMクラブのマダム役でカメオ出演を果たしていることも発表された。

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 「牝猫たち」は、ロマンポルノの名匠・田中登監督の「牝猫たちの夜」(1972)にオマージュを捧げ、白石監督自らが脚本を執筆した完全オリジナル作品。「牝猫たちの夜」は新宿を舞台に風俗嬢の日常を描いた傑作だが、今作では池袋で働くデリヘル嬢たちの姿を軸に描かれる群像劇だ。ネットカフェ難民、シングルマザー、不妊症……、それぞれの悩みを抱えながら生きる女たちとそれを取り巻く男たちの、おかしくてほろりと切ないドラマに仕上がっている。

 主演に抜てきされた井端は、白石監督が故若松孝二監督が手がけた「17歳の風景」で助監督を務めていた際、師匠・若松監督に推薦したことがあったそうで、今作で約10年ぶりの再会を果たした。思い入れたっぷりの様子で、「『17歳の風景』の頃はまだ10代だったのですが、まさかこのような形で監督とご一緒させていただくことになるとは思いもしませんでした」と明かしている。

 ロマンポルノは18歳の頃から見ていたそうで、「歴史あるレーベルが復活し、そこに女優として参加できることに大変ありがたく思っています」。白川の前では亀甲縛りの姿も披露したといい、「現場では白川和子さんに温かく励ましていただいて、非常に心強かったです」と振り返っている。さらに、「女優として初めての濡れ場で、覚悟はできていましたが、ひとりの女として100%踏み切れていない部分がありました。完成した作品を見て涙があふれてきました。白石監督の愛を感じて、全てが昇華できました。白石監督の作品で挑戦できてよかったです」とコメントを寄せた。

 メガホンをとった白石監督は、今年公開された足立正生監督作「断食芸人」に出演する井端の姿を見て、運命的なものを感じたという。「(撮影を)始める前から物語がある関係性を大事にしたかったし、彼女に主演を任せたいと思ったとき、全く迷いはありませんでした。完成した作品では期待通り、期待以上に頑張ってくれています」と太鼓判を押している。一方、白川は「脚本が素敵だったから、若い頃にこの脚本と出合っていたら主演をやりたかったなと思いました。45年前だったら団地妻のように、ものすごくヒットしたのではないでしょうか」と語っている。

 同作は、生誕45周年を迎えた成人映画レーベル「日活ロマンポルノ」のリブートプロジェクトとして、28年ぶりに完全オリジナルの新作を公開するうちの1作。白石監督のほか、中田秀夫監督(飛鳥凛主演「ホワイトリリー」)、塩田明彦監督(間宮夕貴主演「風に濡れた女」)、園子温監督(冨手麻妙主演「アンチポルノ」)、行定勲監督という日本映画界をけん引する5人が結集している。同プロジェクトの各作品は、今冬に東京・新宿武蔵野館で順次公開予定。

最終更新:8月24日(水)13時0分

映画.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。