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巨人劇的サヨナラの影に原前監督あり

東スポWeb 8月24日(水)16時44分配信

 巨人が奇跡の逆転Vへ望みをつないだ。息詰まる投手戦で進んだ23日の広島戦(東京ドーム)は、0―0の延長10回、脇谷亮太内野手(34)のサヨナラ1号ソロで1―0の勝利を収め、広島のマジック点灯を阻止した。終盤まで何度も迎えた絶体絶命の場面を最後まで守り抜いた由伸巨人。この日だけはどうしても負けられない理由が、もう一つあった。

 敗れれば自力Vが消滅し、広島にマジック20が点灯するという一戦。村田真ヘッドコーチが「今日は全員が負けたら終わりや、という気持ちでいたと思うよ」と語ったように、巨人ナインの勝利への執念はすさまじかった。

 ドラマチックな勝利の立役者は投手陣。得点圏に走者を置く苦しい場面が7イニングもあったが、マイコラス、マシソン、澤村のリレーで無失点に封じると、最後は脇谷が自身初のサヨナラ弾で、6連勝中のコイに待ったをかけた。

 劇的な勝利にも、由伸監督は「直接対決が大事だとはわかっていますが、シーズン当初からどの試合も同じと言っていますし、同じようにきっちり戦ってくれればいいと思っている」と相変わらず泰然自若だったが、ベンチ裏は対照的にお祭り騒ぎとなっていた。

 この日は老川オーナー、長嶋終身名誉監督が観戦に訪れていた。ただ、それ以上に由伸巨人が強烈に意識していたのが、ラジオの特別ゲスト解説で来場した原辰徳前監督(58)の存在だった。

 前指揮官は強烈なリーダーシップでチームを率いた一方、政権末期は強引な起用法への反発もあった。それだけに、真逆のタイプの由伸監督に恩義を感じている一部の選手やスタッフは「原さんの前で、監督に恥はかかせられない」との思いで試合に臨んでいた。

 ラジオ中継の聴取率が異様に高かった球団内では、試合後に原前監督のあるコメントが早速、話題となった。チーム打率の向上に触れて「監督、コーチが代わって良かったんでしょう」と潔く述べた場面もあったが、波紋を呼んだのは阿部に関して。「慎之助が捕手に戻ったということが、僕には疑問。高橋監督にその意思が強かったんでしょう」と語ったからだ。

 今季開幕前、原前監督は系列スポーツ紙上で由伸監督と対談。そこでは仮に自分が監督を続けていた場合、阿部には捕手一本でやるよう命じる、と明言していた。多くのナインや関係者はそのことを覚えているだけに、ロッカーでもさすがに驚きや困惑が広がったという。

 古巣が大注目の中継終了後、報道陣の取材に応じた原前監督は「数字的には厳しい状況ではあるけれど、何があるかわからない。(勝利を)積み重ねること。一つがないと、二もないし、二がなくても、三はある!」と難解すぎる“タツノリ節”でエール。東京五輪での日本代表監督の話をけむに巻くと、ギャレットと「ナイス トゥー ミーチュー!」と握手を交わし、さわやかにドームを後にしたが…。

 グラウンドには姿を見せずとも、巨人への影響力はなお絶大。ナインの様子を見る限り、前指揮官の来場が今はなによりのカンフル剤になるのかもしれない。

最終更新:8月24日(水)16時44分

東スポWeb

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