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早見沙織と松岡茉優、映画「聲の形」の核となるシーンを興奮気味に語る

コミックナタリー 8月24日(水)21時50分配信

大今良時原作による劇場アニメ「映画『聲の形』」の完成披露上映会が、本日8月24日に東京・丸の内ピカデリーにて行われた。

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イベントには西宮硝子役の早見沙織、小学生時代の石田将也役を演じた松岡茉優、山田尚子監督が登壇。ステージに現れた3人は、お互い親しみを出すために松岡を“まっつん”、早見を“はやみん”、山田監督を“なおべえ”とあだ名で呼び合おうと舞台裏で約束してきたことを明かし、観客を笑わせる。

「聲の形」はガキ大将だった小学生の石田将也が、転校生として彼の前に現れた聴覚障害者の西宮硝子と出会ったことから始まる物語。耳が聞こえない硝子を演じた早見は「作品の根底にあるのは人と人とのぶつかり合い。伝えたいんだけどなかなか伝わらないもどかしさや、もがいている部分を描いています。最終的には心に希望が残る作品になればと、監督……あ、なおべえとお話させていただきました。硝子も非常にもがいている女の子なんですけど、聖人君子のようにするよりは、一生懸命1日1日を生きてる、そんな女性にできたらとアフレコに臨みました」と思いを明かした。

小学生時代の将也について松岡は「いじめっ子でどうしようもなくて、なんでそんなことするんだよって思ってました」と吐露。しかし「ずーっと将也と向き合っていると、無垢で純粋ですごく愛すべき存在だとわかって。作品に出てくるキャラクター、初めは全員苦手だったんですけど、観終わったら大好きになりました。それって普段の人間関係とも似ていて。最初から全員のこと大好きって思えないし、私のことを嫌いって人もたくさんいると思うけど、この映画を観た後、隣にいる人のことを好きだな愛してるなって思えるような気がしております」と真摯に語る。山田監督は「原作を初めて読ませていただいたときから、人の心に寄り添っていて、うまくいかないけどなんとか人と繋がりたいという思いに尊さを感じて描かれている作品だと思いました。映画も人と人とが対等に向き合うことを大切に描いていきたかった」と笑顔を見せた。

また早見は心に刺さるシーンの1つとして、小学生時代の将也と硝子がぶつかり合うシーンを挙げる。「そこを演じているとき、(将也も硝子も)全然言葉になっていないんですけど、確実に伝わってくるものとか伝えたいと思う気持ちがあって。これがきっと『聲の形』の核になっているものだと思いました」と早見が語ると、松岡も「私もそのシーン大好きです! 聴覚障害とかそういうことじゃなくて、お互い子供として何を言っているかわかんないんだけど、打ち合ってて感じ合ってて……」と同意。アフレコ時の思いが蘇ったのか、「わーって思って!」「そうそう、わーってなりすぎて!」と2人は興奮気味にまくし立てた。

これを聞いた山田監督は「そこは将也は聞こうとしてるし、硝子は伝えようとしている、すごく大事なシーンだったんです。だからそういうふうに言っていただけてうれしい」と感じ入った様子。続いて石田将也役の入野自由からのビデオメッセージ、主題歌を担当したaikoの手紙が観客に披露された。

イベントの終盤、松岡は「いよいよ皆さんのもとに『聲の形』が届くのが待ち遠しいです。この映画を観て、私は自分のことも許せたし、周りのことも許せたし、明日を生きるのが楽しみになりました。すごく楽しく、あったかくて、愛の詰まった映画だと思っています」とコメント。早見は「ふんわりした優しい絵柄と優しい音楽に包まれる映画で、しかし内容は柔らかいようで非常に鋭利だと思います。観ていていろいろ胸に刺さる部分もありますし、自分が封印してきた思い出箱みたいなものをこじ開けられるところもいっぱいあります。でも今日この時間ばかりは決して閉じることをせずに、自分の全てを解放していろんなものを出し切って、この劇場のスクリーンに自分をぶつけ合ってみていただけるとうれしい」と締めくくった。

aikoお手紙
本日は映画「聲の形」完成披露上映会にお伺い出来なくて本当にごめんなさい。aikoです。私は「聲の形」が大好きです。漫画を読んで感動して、そのままライブで1冊分のあらすじを話してしまうほどこの漫画が大好きすぎたんです。そんな大切な「聲の形」の映画の主題歌のお話をいただけるなんて正直意味がわからないというか、嘘なんじゃないかと最初は思ってしまいました。スタッフの方に「本当に決まったよ」と改めて聞いた時はとてもとても嬉しかったです。「恋をしたのは」は愛する人を想う心の底にある誰にも言えない位揺るぎない強い想いを書きました。心の中は計れないし、痛みや喜び全てを同じ気持ちで感じる事は出来ないからこそ、想う強さを書きたかったんです。硝子と将也、そして周りの仲間は私の憧れです。少しでもいいから「恋をしたのは」が「聲の形」の映画の道端で咲いていられる花になれたらいいなと願っています。主題歌を歌わせて頂き本当にありがとうございました。aiko

「映画『聲の形』」
原作:「聲の形」大今良時(講談社コミックス刊)監督:山田尚子脚本:吉田玲子キャラクターデザイン:西屋太志美術監督:篠原睦雄色彩設計:石田奈央美設定:秋竹斉一撮影監督:高尾一也音響監督:鶴岡陽太音楽:牛尾憲輔音楽制作:ポニーキャニオンアニメーション制作:京都アニメーション

キャスト
石田将也:入野自由西宮硝子:早見沙織西宮結絃:悠木碧永束友宏:小野賢章植野直花:金子有希佐原みよこ:石川由依川井みき:潘めぐみ真柴智:豊永利行石田将也(小学生):松岡茉優

(c)大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会

最終更新:8月24日(水)21時50分

コミックナタリー

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。