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コニカミノルタ、カンボジアでX線画像のデジタル化支援-技術指導と装置拡販

日刊工業新聞電子版 8月24日(水)14時36分配信

カンボジアではX線フィルムが一般的でデジタル化が遅れている

 コニカミノルタはカンボジアでX線画像のデジタル化に取り組む。現地の医療機関に技術指導をしつつ、X線画像をデジタル化するCR(コンピューテッドラジオグラフィー)を拡販する。診断精度の向上による呼吸器系疾患などの低減につなげる社会課題解決型ビジネスを展開する。2018年度に民間大病院20施設、21年度に中小病院200施設に導入を目指す。

 拡販に先駆けて、カンボジアの放射線関係者の教育機関である国立医療技術学校(TSMC)にCRとDR(デジタルラジオグラフィー)各1台を10月をめどに導入し、教育支援を始める。教育期間は約1カ月間で、デジタル化の意義や利点、安全管理などを訴求する。TSMCの教育カリキュラムの作成にも協力する。

 現地で医療関係者らを招いたワークショップも開き、地域の医療機関にデジタル化の浸透を促す。17年度までに3回程度、ワークショップを開くほか、日本に関係者を招いて運用状況なども紹介。学生だけでなく医療従事者にもデジタル化の利点を理解してもらう。

 CRはX線画像をフィルムやスクリーンの代わりに、イメージングプレート上に記録し、読み取り機でデジタル化する装置。価格は数百万円。現像用の薬液を使わず安定した画像が得られるため、診断精度が向上する。

 カンボジアではX線フィルムが一般的でデジタル化が遅れている。インフルエンザや肺炎などが主な死因となっており、X線撮影のレベルが高まれば適切な治療が期待できる。

 コニカミノルタは新興国でCRを拡販している。フィリピン、タイなどで高いシェアを確保している。

最終更新:8月24日(水)14時36分

日刊工業新聞電子版