ここから本文です

<河川敷16歳遺体>早く返信返せよ…友人ら涙で花束 別れに悔しさ

埼玉新聞 8/24(水) 22:18配信

 埼玉県東松山市下唐子の都幾川河川敷で23日、吉見町中曽根の井上翼さん(16)の遺体が見つかった事件。井上さんの友人や知人は「素直で優しい子」「お調子者でいいやつだった」と、突然の別れを惜しんだ。

 「今どこにいるんだよ」「早く返信返せよ」―。24日、井上さんの友人ら6人は現場に花束やお菓子を手向け、井上さんに語り掛けた。井上さんと友人たちは19~20日に遊んでいた。井上さんは今月中旬ごろから自宅に帰らず、東松山市にいたという。親しい仲だったという少年(17)は21日午後11時40分ごろを最後に井上さんと連絡がつかなくなり、「みんなとすぐ仲良くなれるやつ。まだ実感が湧かない」と目に涙をためた。

 近所のパート女性(59)は、井上さんが洗濯物を干したり庭の草むしりをしている姿を度々見掛けた。「明るくて礼儀正しい子。旅行に行った際には『お世話になったから』とお土産を買ってきてくれた。いつもにこにこしていた翼君の笑顔を今でも思い出す」と早過ぎる死を悼む。

 知人の主婦(44)は「やんちゃだったけど、後輩の面倒見もよく、純粋な子。まさかこんな形で会えなくなるとは思わなかった。悔しくて、翼に『何やってんだよ』と言ってやりたい」と語る。井上さんが高校1年のとき、学校を中退したと報告を受けた。「『辞めた分しっかり働きな』と伝えたら、『頑張るね』と言い、コンビニのバイトを早朝や夜に一生懸命やっていた。あの子なりに頑張っていたのに…」。女性が最後に井上さんと会ったのは約1カ月前。普段と変わらず元気にあいさつをしてきたという。

 現場となった河川敷には多くの花や飲み物が供えられた。23日朝に井上さんの遺体を発見した嵐山町の男性(72)は「気の毒で残念」と線香を上げた。男性によると、井上さんの右肘や右手首付近は、3・5~4・5センチほどのあざがあった。警察官が井上さんを助け出した際には、「左肩付近から血が流れていた」と振り返った。

最終更新:8/24(水) 22:46

埼玉新聞