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<河川敷16歳遺体>死因溺死、殺人容疑で捜査 知人関与か…動画も

埼玉新聞 8月24日(水)22時35分配信

 埼玉県東松山市下唐子の都幾川河川敷で23日朝、吉見町中曽根の井上翼さん(16)の遺体が見つかった事件で、県警捜査1課は24日、現場の状況などから殺人事件と断定し、東松山署に捜査本部を設置した。司法解剖の結果、井上さんの死因は溺死と判明。捜査関係者によると、知人の少年らから事件への関与をほのめかす証言も出ており、県警は井上さんがトラブルに巻き込まれたとみて調べている。

 捜査本部によると、井上さんの遺体には目立った外傷はなかったものの、皮膚変色が数カ所あった。発見時は全裸で、全身に水を浴びた痕跡があったという。所持品はなかった。遺体の状況などから、22日ごろに殺害されたとみられる。人為的に埋められたのか、流されて埋まったのかは判然としないという。

 県警は複数の少年らを事情聴取。捜査関係者によると、一部は関与を認める証言をしたり、「暴行されるのを見た」などと話しているという。無料通信アプリ「LINE(ライン)」で周囲に「人を殺してしまった」などと伝えている少年や、井上さんとみられる少年が暴行を受けている動画もあるという。

 近所の住民らによると、井上さんは両親と兄、双子の弟の5人暮らし。地元の中学校を卒業後、県内の定時制高校に進学。中退後、近所のコンビニエンスストアでアルバイトをしていたという。

 事件を受け、井上さんの父親友進(ゆうじ)さんは24日、県警を通じて「今回大切な息子がこのようなことになってしまい、家族一同、今は大変動揺しており、深く悲しんでいます。どうかこの気持ちをお察し頂き、取材活動を自粛して下さいますようにお願いします」とコメントを出した。

 井上さんの遺体は23日午前8時ごろ、都幾川河川敷で、下半身と上半身の左側が埋まった状態で見つかった。近所の住民によると、前日の22日は台風9号の影響で増水し、河川敷は水没していたという。

最終更新:8月24日(水)22時48分

埼玉新聞